脂性肌なので油性化粧品は使わない ―スキンケアの間違った思い込み・勘違い

 
 
S》》
サッポー先生

サッポーです。

前回例示しておりました、勘違い、思い込みのお話です。

 
 

≪今回のテーマ≫

「私の肌は直ぐにべとつくから、クリームや乳液などの油性化粧品は使わないようにしているの……。」

 
 
S》》

「私もそうだった」という方、読者にもたくさんいらっしゃるのではありませんか?

S》》

「肌が育つケア」について、相談員のもとに寄せられるご質問やご相談の中に、毎日の様に、一人、二人と、そのような習慣を持っていた方がおられます。

 
 

乳液やクリームはべとつく=皮脂が多いとべとつく

 
 
S》》

皮脂が多いとベタベタします。
そんな肌に乳液やクリームをつけるとさらにべとつく。
おまけに汗が多くなる夏、こんなケアをしていたら、もう大変。

「乳液やクリームをつけるなんて、考えただけでもイヤ!うっとうしい!」

S》》

……こんなところでしょうか。

オイルフリーの化粧品が一部で流行るわけが納得できますね。

S》》

既にべとつきやすい肌になっている場合、このように考えるのがむしろ自然というものです。
確かに乳液やクリームをつけなくてすむなら、その方が余程気持ちいいし、見映えだってべとつきが少ない分いいのですからね。

それに、乳液やクリームを使わなかったからといって、乾燥するようにも思わないし、本当に要らないのではないの?……と考えたくなります。

S》》

……嗚呼、やはりこうなるんですね。

「だってネー、乳液やクリームを使わない理由はそれだけじゃないの。
オイル成分は酸化して『過酸化脂質』ができるのでしょう?」

過酸化脂質はお肌の大敵!って聞いてるし、サッポー先生だって、酸化ダメージは“肌老化の三大ダメージ”の一つだといつも言ってるじゃないですか。」

S》》

その通りですね。
これだけ材料が揃うと、油性化粧品である乳液やクリームを使用する良い点が何も見えてきませんね。

「そうでしょう。少なくとも、皮脂が多い肌は、やっぱり乳液やクリームは必要ないのよ。」
……

S》》

このように話はトントン拍子に、「皮脂が多くてべとつく肌には、オイルフリーの化粧品が良い」という方向に流れていきます。

でも……本当にそうでしょうか?

S》》

そうではありません。
間違いです。
サッポーはその考え方を間違っていると断言します

S》》

例えばサッポーがこう尋ねたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。

あなたは、オイルフリーの製品を使うようになって、
べとつく肌が改善されましたか?

「えっ!脂性肌って改善されるの?」

「肌質なんだから、仕方ないのでは?」

S》》

ここに一つ、勘違い、思い込みがあるようですね。

18才、イヤ、少なくとも20才を過ぎた大人の肌は、本来の状態ならば、脂性肌といってもそんなにべとつくわけではないのです。
例えば、AさんとBさんの二人の肌を比較したら、少~しBさんの方が脂性肌かしら?……といった程度なのです。

「そうだとしたら、私の脂性肌は改善されるの?!」

「どうしようもない脂性肌だと思っていたけど……」

S》》

簡単ですよ。
嫌がらずに、乳液やクリームを使用して下さい
明日から直ぐ良くなるわけではありませんが、肌が育ち始めたら、着実にべとつきは少なくなっていきます。
肌が育つケアを続けるだけです。

S》》

改善されると言うより、本来のあなたの素肌に戻るだけなのです。
ここで、誤解のないように言っておきますが、乳液やクリームを使用するだけではダメですよ。
スキンケアトータルで、「肌が育つケア」になっていないとダメです。

肌が育つと、肌は余り余分な皮脂を出さなくなるのです。
必要としなくなるからです。

「ふーん、でも……?」

S》》

おやおや、まだ納得できないようですね。
それでは、皮脂が活発になっている仕組みについて話すことにしましょう。

S》》

……うん?まだ何か?

……はいはい、そうでした。
過酸化脂質、酸化ダメージの件ですね。
併せて説明してまいります。

 
 

直ぐべとつく肌……これは元々の肌質ではないの?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

この勘違い、思い込みは、教えてもらわない限り気づくことがないのでしょうね。
“直ぐべとつく肌”はあなたが作った脂性肌です。

作られた脂性肌なのです。
本来の肌に育てば、ちょっぴり脂性肌かな?で済む肌なのです。

さっき、洗顔してさっぱりしたと思ったら、30分もしないうちに皮脂が溢れ出て来るように思う……随分大げさな言い方ですが、当の本人としては、そんな感覚なのでしょう。

皮脂は肌を守り、肉体を守るのがその役目です
でも、なぜそんなに過敏・過剰に分泌反応するようになったのでしょうか?
こんなにたくさん分泌しなくてもよいのに……?

これは、表皮や角質層が保持している水分量が少ないからです。
なぜ少ないのか。
一つひとつの細胞の育ち度が低いからです。
未熟なのです。
痩せた細胞ばかりだから、細胞の水分量も少ないし、細胞間脂質が保持できる水分量も少ないのです。

表皮や角質層の保持する水分量が少ないと、どうして皮脂が過敏・過剰になるのか?

バリアー能力が小さいからです。
水は比熱が最も高い物質として知られている通り、特に温度変化に対してこの上ないクッション剤の役割をしているのです。

肌の水分量が少ないと、温度変化がストレートに伝わるようになります。
水分が熱を吸収してくれる働きが小さいからです。
皮脂線はストレートに伝わる感覚に振り回されるようになります

これが溢れ出るような皮脂、吹き出るような皮脂をつくり出す原因となっています。

持てる能力を発揮しているのです。
当然の働きを必死になって果たしてくれているだけなのです。

ところが、可哀想なことに、これが誤解だというわけです。
必要以上の働きになっているのです。

それは間違った合図が送られるからです。
肌に水分が少ないから過大に伝えてしまうわけですね。

ならば、肌の水分量を増やせばよい。
このようになりますね。

 
 

保湿ケアで肌の水分量は維持されるか?
保湿ケアと保護ケアの違いは?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

肌の水分を増やすには、二つの方法があります。

一つは根本的な解決策となる、水分保持量の多い肌に育てることです。

もう一つは保湿ケア
化粧品の保湿力でもって水分を増やすのです。
といっても、肌の上から下まで保湿力で水分量が増えるわけではありませんから、間に合わせの対応処理という位置づけです。

もちろん、肌が育つことが最終的な解決になるのですが、この保湿するケアも、肌が育つ上で大切なケアには違いありません。

ところが、ここに大きな勘違い、思い込みがまたもや発生します。

保湿するだけでよいのでは?」という考え方です。

べとついて困っているのに、乳液やクリームなどの油性化粧品で、さらにべとつきを増す保護ケアをするなんてナンセンス!というわけです。
特に汗が多くなる夏の間は、さらにべとつきやすくなるので、尚更です。

しかし、保湿するケアだけでは、肌の水分量は減り続けるのです。

「そんなはずがない!」

「ずっとしっとりしているどころか、べとついて困っているのに?」

「乾燥してる感覚などないんだもの?」

ハイ、そうなのです。
べとついて困っているのに、水分は減り続けているのです。
保湿成分によって水分はある程度保持されているのですが、肝心の肌そのものの水分は減少しているのです。

肌表層で保湿成分が潤いを示しているだけなのです。
特に夏のべとつきなどは、汗が主要因なので、汗の水分が保湿成分によって肌に留まっているだけなのです。

錯覚ですね。
肌の水分はどんどん蒸散、乾燥が進行していたのです。
ここはやはり、乳液やクリームのような油性化粧品で保護するケアをしてあげないと、肌は育つ時間を与えられないのです。

「でも、夏は汗でますますべたつくのでは?」

乳液やクリームの品質にもよりますが、べたつきは乳液やクリームをつけた方が少なくなるのです。
特に夏など汗が多くなる時は、皮脂より油性度の高い乳液やクリームをつけていた方が汗をはじき、肌に貯めなくてすむのです。
噴き出た汗も肌に留まらず、ころころと流れていくからです。

しかも、肌の乾燥はグンと少なくなります。
肌が育つ環境はより良い状態が作られ、維持されるというわけです。

いかがですか?
直ぐにべとつく肌には、乳液やクリームなどの油性化粧品を使用した方が、べとつきは解消されるのだという話、合点がいきましたでしょうか?

特にべたつきやすい肌では、乳液よりも油性度の高いクリームを使用した方が、より爽やかな夏を過ごすことができます。

 
 

オイル(油分)は酸化して、過酸化脂質となる……よくないのでは?

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
視点

ここまで来ると、オイルフリー派には、酸化によるダメージ、過酸化脂質の発生の弊害が最後の砦になりましたね。

でも、これも崩れていく運命にあります。

オイル(油分)成分には、時間が経てば酸化して、肌には好ましくない面が増えていくという欠点が確かにあります。
良くない面があるのは事実です。

でも、サッポーはやはり、乳液やクリームなどの油性化粧品を使用することを勧めます。

なぜなら、乾燥による弊害の方が大きいからです。
保湿だけでは乾燥から肌を守ることができません。
多少酸化ダメージが増えても、乾燥させないことの方が、肌にとってはるかに大切なことだからです。

ところが、乾燥している様子は、保湿された状態では気づくことがまずありません。
このような現実を前に、酸化ダメージや過酸化脂質の害を説明されると、どうですか?

「やっぱり油性化粧品は使わない方が良いのだ!」

このような思い込みが作られても、不思議ではありませんね。

乾燥は一気に進行するダメージで、乾燥ダメージを受けた肌の後退は大きいのです。
一方の酸化ダメージはというと、いつも私サッポーが言っておりますように、ジワジワと肌の育ちを妨害する……このようなダメージなのです。

良く言えば、酸化によるダメージは、か弱いダメージに過ぎません。
しかし、そんな酸化ダメージも気づかぬままに受け続けていたら、チリも積もれば山となるで、大きなダメージに育っていきます。

それなら、どうするか?

乾燥を防いで、なおかつ、酸化によるダメージが大きく育たないようにするのが一番となります。
これは洗顔間隔を適切に保つことでクリアできます。
朝の洗顔と夜の洗顔の間隔バランスです。

乾燥ダメージは、一気に数層分の角質を傷めます。
しかし、酸化によるダメージは、毎日剥がれていく運命にある最上層の角質が犠牲となるだけで済んでくれる、というわけです。

酸化ダメージや過酸化脂質は、肌にとってマイナス要因には違いありませんが、そのマイナスを避けるために、はるかに大きな影響を与える乾燥ダメージを肌に与えていたら、これはもう、本末転倒としか言いようがありません。

 
 
 
 
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いかがでしたか?
肌が育つケアと、乳液やクリームなどの油性化粧品の関係、ご確認頂けたでしょうか。

 
 

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