秋の肌の乾きが間違ったケアを誘発する

深まる秋に、肌が乾きを訴えている

秋が深まり、汗をかく暑さもなく、適当に服を着ていたら寒いと感じることもない、誠に心地よい時候です。
さぞかし、読者の肌も、ご機嫌麗しゅう……といいたいところですが、それが、けっこうご機嫌ななめの肌も多いようです。

特別空気が乾燥しているわけでもないのに、何が気に入らないのか、肌の乾きを訴える声が聞こえてきます。
次のようなざわめきです。

  1. 肌が硬くなったように感じる。
  2. 化粧品をつける時、肌とのなじみが悪くなった。
  3. 額や顎がザラザラする~よく見ると小さなブツブツがある。
  4. 心持ち毛穴が目立って見え、肌理も粗く見える。
  5. 角栓が以前より目立つ気がする。棘のように硬い。
  6. etc…

肌が乾燥し始めたのかしら?そういえば朝は寒いくらいだから……などと思案を巡らせますが、落ち着く結論は様々です。

  1. これは乾燥ダメージを受けたのに違いない!
  2. マッサージをすれば、きっと肌も柔らかくなる!
  3. 硬いのは角質が原因、不要な角質が残っているからだ!
  4. 毛穴を引き締めないと……!どうすればいい?
  5. 目立つ角栓はピンセットで引っこ抜かないと!
  6. etc…

思い当たる確かな原因があるわけではありません。
しかし、肌が異変を訴えているのは事実。
対策としては何か必要だと思うし、放置するわけにいかない。
これから冬になり、もっとひどくなったら困るんだから……。

しかし、このような分析と理解で対処法を考えて良いのでしょうか?

確かな原因がなければ、肌は変わっていない!現環境に対応した姿です

今現れている肌状態が夏や秋の初めと違うことは、見映えにおいても感触においても明らかです。しかし、実は肌そのものは変わっていません。変わったのは環境です。今頃の環境下だと、肌は上のような様々な姿を見せ始めるというわけです。

たとえて言うと、濡れた紙と乾いた紙の違いです。同じ紙が違って見えているだけです。濡れた肌と乾いた肌の違いが現れているのです。

変化した環境

  1. 気温低下で、肌が乾きやすい環境になった事実
  2. 絶えず出ている肌を潤す汗が、大幅に減少した事実
  3. 気温が低くなり、皮脂分泌量が微減している事実
  4. 日射しがやや弱くなり、日照時間も短くなった事実

大きな環境変化は上の4つですが、特に影響したのは、1と2です。

つまり、肌(角質層)上に供給される水分(汗)が減少し、しかも、肌上の水分が早く蒸散する乾きやすい環境になったことで、見映えと感触に異変を感じているわけです。

この段階で、大変だ!と、あわてる必要はないのですが、見た目や感触の変化に直面し、間違ったケアに迷い込むケースが多いのです。
次に、肌の訴え一つひとつを解説し、注意点を添えておきます。

今の肌状態は、ずいぶん前から作られていたことを知る必要がある

サッポーの視点

秋の肌の乾きが起こす現象を再掲示します。

  1. 肌が硬くなったように感じる。
  2. 化粧品をつける時、肌とのなじみが悪くなった。
  3. 額や顎がザラザラする~よく見ると小さなブツブツがある。
  4. 心持ち毛穴が目立って見え、肌理も粗く見える。
  5. 角栓が以前より目立つ気がする。棘のように硬い。

肌は乾くと硬くなり、濡れていると柔らかくなります。角質は髪や爪と同じケラチンというタンパク質が主材料だからです。ザラザラ、ブツブツ、ガサガサするなどは、角質が半分浮いて乾き、とても硬くなっている様です。角栓が棘のように硬くなるのも同じ理由です。

しかし、このような肌も、湿度の高い浴室で、ぬるま湯で汗が出るような長湯をしていると肌がすっかり柔らかくなっているのに気づきます。角質がふやけて柔らかくなるからです。角栓のような角質の大きな塊がふやけると白い房のように見えることもあります。しかし、入浴後肌が乾くとまたもとの肌に戻ってしまいます。

毛穴が目立って見えたり、肌理が粗くなって見えるのは、肌表層を構成している角質の一つひとつが乾いて縮むからです。毛穴が目立って見えるのはこのためです。毛穴が成長したわけではありません。

このように肌(角質)が乾くと縮んで硬くなりますが、硬くなった表面は化粧品がなじみにくくなります。水分を吸収するのに時間がかかるからです。カチコチになったお餅がなかなか軟らかくならないのと似ています。

また肌が硬いと毛穴も硬くなっているので皮脂が押し出されず溜まりやすくなります。小さなブツブツは、乾いて硬くなった皮脂(脂質)です。ターンオーバーと共に排泄されますが、次々と新しい溜まりができるので、ブツブツがずっとあるように見えます。

以上は肌に起きている乾きが起こす現象を説明したものです。

上の説明のように、乾くことによって肌の見せかけが変化しただけで、肌そのものが実質的な変化を起こしたものではありません。

秋が深まり乾燥しても、来年は肌の乾きが現れない肌に!

夏から秋にかけての肌は、汗による肌の柔らかさの確保と、乾きにくさによって、肌の柔らかさが維持されていただけで、肌そのものは、今と同じ状態であったということを知る必要があります。

結論を先に言いますと、これらの対策・対処は、クレンジング料による化粧浮かしから石けんによる洗顔、保湿するケア、乾燥から保護するケア、そして紫外線からの保護ケアが適切に行われていたら全て解決していくテーマです。
通常のケアがなされていたら解決するのです。

サッポーがお勧めする製品を、サッポーがお勧めする方法で使用するだけで、着実に解消していきます。
肌の育ち度レベルが上がっていくにつれ、解消していくことばかりなのです。
サッポーの肌が育つケアだけでいいわけです。

ところが、ここに魔が差します。
肌が育ち度を上げていく環境作り(ケア)以外の方法で肌を柔らかくしようとか、ブツブツやザラザラを手っ取り早く取り除こうとか、角栓を取り除く、肌を収斂させるといった、その場で良い状態を作ろうとするケアに取り憑かれることが多いのです。

  • 秋が深まり始めて、急に現れたトラブルのように思うからでしょうか。
  • 見映えも感触も良くないから、何とかしようと焦るからでしょうか。
  • それとも、さらにひどくなるのでは?と不安になるからでしょうか。

問題は、このようなその場対策が一時的な見映えや感触面において、良くなったように見せるところにあるのでしょう。
さらに、一時的な良さに安心して、このようなケアを続けてしまうところが恐いところです。

これらは全て見映えの悪さや感触の悪さを作っている未熟な角質達を取り除くことによって実現しているものですから、次に育ってくる肌は、一段と未熟な状態のままに、急いで角質として完成した細胞(角質)になっています。

このようにして、以前より硬い肌、化粧品がなじみにくい肌、ザラザラ、ブツブツができやすい肌、毛穴はますます目立ち、肌理が粗くなる、角栓が以前に増してできやすくなる……といった悪循環に陥っていきます。
さらに未熟化した肌に変わっていくわけです。

ここは今を見るのではなく、来年の肌に焦点を合わせましょう。
今から、肌が育ち度を上げていくことに焦点を合わせたケアをし、育った肌で夏を迎えます。
汗がコロコロと流れる肌です。
汗で肌をふやかし、肌の育ちにブレーキがかからない肌です。

このようにして秋を迎えると、秋が深まり、乾燥するようになっても肌は乾いたなというだけで硬くならなくなっています。
しっとり肌がサラサラ肌になるだけです。
もちろんその他のトラブルはなくなっています。

次回は、秋から冬~春にかけて、なぜ肌が乾燥しやすくなるのかを、いつもと違ったところから解説します。
そのポイントは、体温の維持にあります。お楽しみに。


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