取る?取らない?顔にできる黄色いカサブタ

肌に出来た醜いカサブタ、すぐにでも取り去りたいけど……

黄色っぽいカサブタ(瘡蓋)のようなものが顔にできて困っている方から、時々相談室に質問が舞い込みます。サッポー美肌塾に出会われ、解決方法につながるかもしれないと希望を見いだされたのでしょう。

皮脂詰まりや角栓をカサブタだと思う人もいます。ボロボロと皮むけした肌に分泌された皮脂がこびりついて酸化、色づいた状態をカサブタと表現している人もいます。

サッポーが提唱する「肌が育つケア」が上手くいくと、正常なターンオーバーが行われるようになるので、このような現象はいずれも解消します。

しかし、今日取り上げるのは、上記のようなカサブタ様ではなく、相談の多い本物のカサブタ、炎症部位にできるカサブタです。(炎症だと気づいてない人も多い)

カサブタができては取れ、できては取れを繰り返し、なかなか良くならないパターンが多いのですが、これは単純にケアのスタート位置を間違えているからです。

現在の肌状態を正しく捉え、適切なケアはどうあるべきかを、スタート地点から見直すことが大切です。どういうことなのか、見ていきましょう。

この黄色いカサブタのようなのは何?

カサブタは傷口を保護する肌自前の絆創膏?

怪我をして血が流れ、傷口に赤いカサブタが残った経験はどなたもあるでしょう。あのカサブタと色は違いますが、基本的には変わらないものです。黄色っぽくて軟らかく、次第に硬さも増してきます。気になって優しく洗い落とす(擦り落とす)と案外簡単に取れたりします。でもまたカサブタになります。取れた跡が赤い場合もありますし、あまり赤みが目立たない場合もあります。

頭部や額、眉の周り、鼻の周りなどにスポット的にできるケースが多いですが、かなり広範囲にカサブタができているケースもあります。そしてこの状態が続いているのです。見た目は気になるし、化粧もまともにできないと落ち込む人もいます。

カサブタが続く(くり返す)のは、肌に炎症状態が続いているからです。肌が炎症を起こすとその部位の毛細血管が拡張、血管の透過性が高まり、血漿成分が皮膚組織内に漏出して、炎症を起こした部位から浸出液(滲出液)が出てきます。これがカサブタを形成し炎症部位を守ります。タンパク・糖・脂質他、代謝物質を含んだ淡黄色の液体が固まって炎症部位に蓋(保護)をしているのです。

では、怪我や傷を負ったわけでもないのに、なぜカサブタのできる状態が始まり、続いているのでしょうか?つまりは、炎症状態に陥った原因は何なのでしょうか?

  1. 脂漏性皮膚炎を始め、肌に湿疹ができやすい
  2. ステロイド剤を多用していた過去がある
  3. 洗い過ぎる洗顔を気づくことなく続けていた
  4. ピーリングを始めとしたその場しのぎのケアをしていた(古い角質を取り除くケアを良いことと思っていた)

そのほかにも様々なケースが推定できますが、共通しているのは、ターンオーバーが速くなり皮膚細胞の未熟化が進行していたことです。最初は、皮脂や汗の分泌量を増やし守ろうとしていたでしょうが、追いつきません。次第に肌は敏感さを増し、炎症を起こした時と同じようにして身を守ろうとするようなところまで追い詰められた状態になってしまったのです。

皮膚にとってカサブタを作ることが自分を守る最後の手段であり、砦だったわけです。そのカサブタを見栄えが悪いからと、むやみに取り除いていたら、良くなるものも良くなりません。

しかし、カサブタを取り除かなければ必ず良くなるかというと、そうでもありません。肌は肌としての存在を維持するギリギリのところまで追い込まれ、カサブタを作り続けて現状を維持することで精一杯になっているからです。つまり、弱り切った状態と言えます

では、どうすればいいのでしょう。

カサブタができ続ける肌、どうしたらよい?

世間では、様々な対処法が言われます。

  • 痒くてもカサブタを剥がさないように
  • 洗い過ぎてカサブタを取らないように
  • 洗浄剤を使用した洗顔はしない(すすぎだけ)
  • 乾いた状態が良いから化粧品はつけない
  • UVケアでなく紫外線を浴びない工夫をする
傷んだ肌への適切な対処とは?

何もしない方が良いといった考え方がベースにあるようです。確かに、つけたものに肌がさらなる炎症反応を起こす場合、弊害は避けられるかもしれません。

一過性の炎症なら、このような対処で本来の肌に復活すると思われますが、体力を奪われ、弱体化した肌にとっては、なかなか良くなるきっかけが掴めません。肌は防御体制をとり(繰り返しカサブタを作り続け)、さらにカサブタが増えるか、現状維持が続くでしょう。良くなるとしても、長い期間を要するのではと推定されます。

カサブタ対処法…サッポーの視点

炎症の原因が明確な場合(例:脂漏性皮膚炎等の皮膚疾患を伴っている)

治療と平行してスキンケアを行うのが基本。比較的短い期間で完治が期待できます。但し、平行するのは、敏感な肌が反応を起こさない範囲のケアとなります。(下記を参考)

炎症の原因が肌の敏感さによる場合(この状態の相談者が多い)
1. 適度な清潔さを維持する

すすぎだけでもそれなりの清潔さは維持できますが、石けんなどの洗浄剤を使用すると洗い過ぎになり、カサブタを過剰に取ったり、敏感さを維持しがちです。サッポーがお薦めするのは、すすぎ洗いと洗浄剤の中間、洗浄力の全くないクレンジング料を使用する方法です。このわずかな差が肌が育ち始める大きなきっかけとなっていきます。

この洗浄で取れるカサブタもあれば、取れないカサブタもありますが、取れないものは残しておきましょう。

2. 肌は乾燥させない方が回復は早い

炎症がカサブタの原因ですが、肌の乾燥は炎症の治りを遅らせるものです。肌の乾きは新たなカサブタ作りを促進する作用となります。サッポーはカサブタ本来の働きをさらに助けるように敏感肌向けのクリームで保護することをお薦めしています。次にできるカサブタが小さく薄くなっていく支えになるからです。

3. UVケアは大切

敏感さが定着した肌にとって、紫外線によるダメージは肌改善を停滞させる大きな力として働きます。紫外線には注意しているのに、なぜか良くならない…カサブタができ続ける隠れた背景(原因)になっています。何も肌につけられな時は、帽子や日傘のツールを使用しますが、基本は耐水機能強化のない紫外線散乱剤タイプで優しく紫外線から肌を守ります。

1~3は基本的なことばかりです。でも、ここで失敗する人が多いために、何もしない式の様々なカサブタ対処法が出回ることになるのでしょう。サッポーが推奨する「肌に浸透・侵入しにくいケア製品」に統一が出来たら、むやみにカサブタを作ることから卒業できます。

いかがでしたか?
肌は自身を守るために、カサブタを作っています。カサブタをくり返すということは、炎症状態・敏感な状態が続いていると言うことです。このような肌にとって、肌の敏感さレベルに応じてケアを変えていくことは極めて大切なのですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • くり返しカサブタができる肌は炎症状態にある
  • 浸透・侵入しにくい化粧品でケアを統一する
黒板に注目!

この講義はメールマガジン「サッポー美肌塾」第562号を再編集したものです


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