秋は、心地よい気候です。
気温も適度で、湿度も適当にあります。夏の暑さや冷房から解放され、身体も肌も元気を取り戻したような感覚になります。
肌が多少のダメージを受けても、スキンケアで整えれば、気になりません。大きなトラブルに発展することも少ない……本当によい季節です。
この季節がしばらく続き、やがてハロウィンを過ぎ、クリスマスムードが漂います。と同時に、せわしない師走モードになり、あっという間に日が過ぎます、。そして正月を迎えるというわけです。
この時期は、忙しさゆえに、肌の変化に気付きにくく、またスキンケアや肌への寒さ・冷たさ対策を見直し忘れている……という方も多いのではないでしょうか。
肌は、冷たく乾いた風(空気)という大きな環境の変化に遭遇し、それでも対応してくれない持ち主を横目に、またひとつ、年を加えていくのです。
心当たりのある方は、今年はこの様なストーリーに陥らないで下さいね。手遅れにならない内に、肌のチェックと今後のケアを確認しておきましょう。
秋の肌には何が起こっている?
秋は肌にとって穏やかな季節であるため、多少肌(角質層)を傷めていても気づきません。
しかし、この状態で冬を迎えると、乾燥ダメージの進行が早く、肌の変化に気づいた時はもう手遅れです。ちょっとやそっとでは、回復が期待できない状態になっています。
折り悪く、冬は冷たく乾燥した厳しい環境なので、余計に回復に時間がかかるのですね。
そのためには、早く気付く!ことが大事です。
小さな肌の信号に気づき、本格的な寒さが始まるまでの間を、回復の期間に当てる
風邪を引いてから手当てするより、引きそうな時に注意して風邪を回避するのと同じです。
冬を迎える前の最後のチャンスです。肌を傷めたかもと思う方は、大あわてで回復に取り組んでください。
もし、そのようなことがなくても、この時期に肌を良い状態にしておくことは大事です。本格的な冬の前に肌を傷めると、せっかくの今までの努力が台無しですからね。
基本となるスキンケアは外さない
- 紫外線対策
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陽が優しくなっても基本は同じ。肌に優しい紫外線散乱剤を使用した製品、耐水機能が強化されていない製品(ウィータープルーフは×)を使用します。
外出時だけではなく、室内でも忘れないようにしましょう。
- 保湿対策
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さっぱりタイプの化粧水を使用していた方は、しっとりタイプに変えます。保湿パックも取り入れましょう。
- 乾燥対策
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乳液以外にも、油性度の高いクリームを備えましょう。ダメージが少ないからと面倒がってはダメです。
- 酸化対策
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洗顔間隔が崩れっぱなしになっていませんか?12月に向け、忙しくなると昼の間隔が長くなる傾向が……。
細かい点は省略しますが、まずは基本のケアを大切にしましょう。良い状態で冬を迎えるのが、肌に年を取らせない一番のポイントです。
2つの肌のチェックを習慣に
- 1. 石けん洗顔後のつっぱり感、肌の違和感
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つっぱり感、違和感のある・なしではなく、その変化に注目します。
日々の変化は、昨日今日の肌が受けたダメージの影響度を表しています。洗顔後、しばらく何もつけずにおいて、今の季節なら「つっぱり感や違和感など何も感じない」が目指す肌です。
- 2.しっとり感、柔らかさと硬さ
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洗顔後、手のひらと指の腹を肌に優しく押し当て、ゆっくりと離します。この時、手指の吸い付く度合いが“しっとり感”です。吸い付けば吸い付くほど、しっとりしています。
次に指先で撫でるように肌に触れます。この時の感触が“柔らかさ・硬さ”です。柔らかさを感じますか?それとも硬いですか?
このようなチェックを毎日の習慣にしましょう。秋だけではなく、一年を通じて行うと、尚良いですね。
出来るだけ、いつも同じタイミングで、同じ環境で、チェックしてください。既に習慣化している方は、月ごとの変化や去年との比較をしてみましょう。
上の様な変化が判るようになれば、より正確に自分の肌を知ることができます。あとは、変化の向上を目指すだけです。
そして、そのためには基本的なスキンケアの継続がとても大事ですよ。特別なことをしたり、少し横道に逸れたケアを突き詰めるのは、もっと肌に余裕があるときにしましょう。
- 秋は気候がよく、冬は忙しく、肌の変化に気付きにくい
- 肌のチェックを習慣にし、基本的なスキンケアを大切に
編集後記
秋、私も一番好きな季節です。お出かけも良し、ご飯も美味しい!でも、肌の立場に立つと、特に注意して欲しい時期です。
迎え来る、寒さ厳しい冬の準備が肌にも必要なのですね。
「サッポー美肌塾」第148号
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