肌のダメージを正しく知れば、スキンケアに迷いがなくなる

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今回は、前回の続きです。

サッポーが掲げる「美肌術三原則」

  1. 肌を知る (誕生・成長・完成・別れ)
  2. ダメージを知る (肌にストレスを与える環境を知る)
  3. 化粧品を知る (肌が育つ環境を作り、肌の育ちをじゃましない化粧品)

の2つ目、『ダメージを知る』を解説していきます。

肌を取り巻く、ありとあらゆるものがダメージとなり得ます。季節や天候、生活習慣、時には化粧品でさえも……。肌の周りにはいつもストレスがあり、それを取り除いたり緩和させたりするのが、私達の役目です。

ダメージを知ることはスキンケアに直結します。正しく理解しないと間違ったケアにはまってしまうこともしばしば……。

あなたの知識の間違い探しも兼ねて、読み進めてください。ダメージを避け、ストレスのない肌を目指しましょう。

絶対に避けたい! 肌の三大ダメージを知る

サッポーは肌の三大ダメージとして

  • 乾燥
  • 紫外線
  • 酸化

を挙げています。

これらダメージが肌に与える影響を簡単に案内していきます。もっと詳しく知りたい方は、インデックスの「肌が受けるダメージ」カテゴリから講義を読んでみましょう。

乾燥ダメージ

エアコンや風、湿度の低さなど、乾燥ダメージは生活の中に溢れていて、肌の育ちを阻害するとても大きな要因です。

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“肌が乾燥する”とは、主に表皮のうち、角質層が乾くことを指します。たとえ水分保持力の高い肌であっても、それ以上にダメージを受け、水分を失えば角質は硬くなり、縮み、剥がれやすくなります。

その結果、ターンオーバーが早くなり、多くの肌トラブルに見舞われます。一見関係のないようなニキビや敏感肌も、きっかけは乾燥ダメージということが少なくありません。

ここであなたに求められるのは、

  • 乾燥を予測した適切な対応やケアができているのか、普段からその習慣はあるか?

ということです。乾燥する環境を変えることは難しいですが、その場その場で対処することは可能だからです。

参考:「乾燥ダメージ」の講義一覧

紫外線ダメージ

私達の肌に影響を与える紫外線には2種類あります。

まず、浴びてすぐ赤みやヒリヒリを起こす破壊力の大きいUVB(短波長)です。UVBは角質層や表皮細胞を傷め、バリア能を低下させ、乾きやすい肌を作ります。

もう1つは、その場では自覚が少ないがジワジワと肌を傷め、時間をかけて将来のシミやしわ・たるみ作るUVA(長波長)です。いわゆる光老化と呼ばれるものです。

表皮の最下層(基底層)に存在するメラノサイトを刺激し、それがきっかけでメラニン量産のスイッチが入ります。これがシミの原因です。

UVAは、表皮の下にある真皮層までも届くので、真皮層を構成する弾力線維層(コラーゲン等)を劣化させます。この時のできた凸凹が肌に表面化したのがしわやたるみの正体です。

短期的な影響もあります。繰り返し浴びることで日焼けの原因になるのも、この紫外線の特徴です。夏に日焼けをし、秋冬に元に戻るという経験は誰にもあるでしょう。

UVBは、室内にいればガラスに遮断されるように、帽子や日傘など物理的な防御だけでも避けられます。しかしUVAはそうではありません。防ぐには、化粧品によるUVケアが、屋外はもちろん屋内でも必要です。

ここであなたに求められるのは、

  • 昼間はどこにいてもUVケア!メンテナンス(化粧品の塗り直し)もきちんとできているか?

ということです。UVケアは年中無休でとにかく毎日塗っておき、必要に応じてメンテナンスも忘れないようにしましょう。

参考:「紫外線ダメージ」の講義一覧

酸化ダメージ

ここでいう酸化ダメージとは、皮脂や化粧品の油脂などの脂質の酸化によるものです。脂質は空気に触れただけで酸化が始まるため、誰もが避けることはできません。そして、時間と共に進行していきます。

油脂分が酸化すると過酸化脂質に変わり、この変質が角質細胞層の劣化を早めターンオーバーを亢進させます。つまり、肌(細胞)が育つ時間を奪うのです。

だからといって、皮脂や油脂は肌を乾燥から護る大事な要素でもあるので、肌から取り除くことは得策ではありません。

では、どうすればいいのでしょうか。

答えは、余計なことはしない!です。

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この酸化ダメージ、乾燥や紫外線のようなスピード感はなく、ゆっくりと進行し、肌の洗浄でその進行もリセットされるため、それほど心配する必要はありません。一日2回の洗顔で十分防ぐことができます。

しかし、最低限心がけたいことがあります。

  • 洗浄剤を使用した洗顔の場合、その間隔が偏らないようにする
  • 紫外線を多く浴びた日は酸化度が進行しているため、帰宅後は早めに化粧を落とす

毎日のよい習慣作りが、酸化ダメージを防いでくれるのですね。

参考:「酸化ダメージ」の講義一覧

まだまだある! 避けるべき肌のダメージ

三大ダメージを解説しましたが、気をつけたいダメージは他にもあります。日常生活に潜み、無意識にしてしまっていることも多いので、チェックしておきましょう。

物理的ダメージ

圧迫引っ張り摩擦冷熱などです。

例えば、マッサージやパッティングは圧迫と引っ張り、摩擦による力が肌を傷めます。角質が剥がれるだけではなく、真皮層の弾力線維層にまでダメージが及び、しわやたるみの原因となります。

また、洗顔時の湯水が冷たすぎると血行が悪くなるし、熱すぎても細胞間脂質が溶け、角質剥がれが進行するのでよくありません。

お風呂の湯温も40℃を超えると温められた血液が身体中を巡り、免疫細胞を刺激します。敏感な肌では、赤みや炎症などを引き起こす原因になります。

よかれと思ってしていることがダメージになる場合が多いので、一つひとつ見直しておきましょう。

参考:「その他のダメージ」の講義一覧

化学的ダメージ

ピーリング剤

化粧品を使用したピーリング(角質剥がし)には注意です。その場は肌がキレイになりますが、ダメージの影響が大きく、キレイは長く続かないどころか減衰していきます。

まだ働いている角質を剥がすのですから、肌が育つ時間が奪われ、未熟化が進行していきます。

どうしてもピーリングをしたいなら、治療目的で病院(皮膚科)で施術してもらいましょう。医師の管理のもとであれば安全だと思います。

界面活性剤が肌に残る洗浄剤(クレンジング、洗顔料)
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石けん以外の界面活性能を利用した洗浄剤は、洗い流しても界面活性剤が肌に残り、細胞間脂質を溶かして角質を剥がれやすくしていきます。

ピーリングのような一気に角質を剥がす影響はありませんが、毎日続けば角質が剥がれ、肌の未熟化は避けられません

毎日の洗顔には、サッポーのような洗浄力のないクレンジングと石けんの組合せがベストです。

いかがでしたか?
気づかずにいたダメージもあったのではないでしょうか。

肌にとってのダメージは、「角質を傷め、剥がれやすくするもの」と解釈することもできます。

だから、スキンケアとは「角質を傷めない、剥がれやすくしないもの」であるべきなのです。この視点を持っていると、一本筋の通ったスキンケアができるようになります。

具体的な方法については、次回見ていくことにしましょう。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 肌の三大ダメージは、乾燥・紫外線・酸化である
  • 肌のダメージとは角質を傷めて剥がれやすくするもの、スキンケアはその逆であるべき
黒板に注目!


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