成分にこだわるよりも大切!良い化粧品の選び方とは?

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3回に渡って解説している、サッポーが掲げる「美肌術三原則」

  1. 肌を知る (誕生・成長・完成・別れ)
  2. ダメージを知る (肌にストレスを与える環境を知る)
  3. 化粧品を知る (肌が育つ環境を作り、肌の育ちをじゃましない化粧品)

も最後の3つ目『化粧品を知る』となりました。

化粧品を知ることはとても大事です。スキンケアは一生続けるものだし、お金もかかりますから、健康な肌・美肌を叶える化粧品であってもらわないと困ります。

そのためには、どんな化粧品が良いのか、をある程度知っておかなければいけません。

サッポーと一緒に勉強していきましょう。

知るべきは、化粧品の成分や役割?

化粧品を知る、といっても範囲が広く漠然としています。一体、何を知れば正しい化粧品選びができるでしょう。

たとえば、

  • 成分について、色んな情報を知っている

いつもアンテナを張り、初めて出合う成分を調べて多くの知識を得るのは勉強熱心で素晴らしいことです。でも化粧品においては、もう少しざっくりとした知識でいいと思います。

「この成分が入っているから良い化粧品」「この成分が入っているのは悪い化粧品」とは一概に言えないところがあるからです。

同じ成分であっても配合量によっては違う働きをしたり、他の成分と併せることで働きが変わったりするものもあります。

このようなことなので、特定の成分だけで化粧品を選ぶのは、賢い方法ではないのですね。

成分を売りにしている化粧品もありますが、構成要素の一つに過ぎないので、それにこだわった極端な考え方はよくありません。

それでは、

  • 化粧品それぞれの役割(働き)を知る
  • 化粧品それぞれの適切な使用法を知る

は、どうでしょう。

これらはスキンケアをするにあたって、必ず知っておくべき基本中の基本です。

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洗浄、保湿、乾燥からの保護、紫外線からの保護……必要な働きが必要な場面で活かされてこそ、化粧品は役立ちます。つまり、肌状態や環境、TPOに併せた正しい化粧品の使い方ですね。

これらはサッポーを含め、各化粧品メーカーが紹介していますから、使用の際にはきちんと熟知しておきましょう。

……でも、これだけでは「化粧品を知る」上で大事な要素が足りません。

私達は化粧品をどのように評価すべきか

メーカーがいうとおりに、化粧品を使って肌がキレイになった!という人もいれば、一向に改善しない、むしろ後退している、もしくは使い始めは良かったのに段々成果が見えなくなって……と、様々な人がいます。

スキンケアの目的は、「健康で美しい肌になること」と、皆同じであるはずなのに、使用する化粧品で結果が違う、これはどうしてでしょうか。

世間でよくいう、私の肌にはこの化粧品が「合っていた」「合わなかった」ではありませんよ。

その答えこそが、肌が育つ環境を作り、肌の育ちをじゃましない化粧品であるか、ということです。

もし、改善の兆しが見えなかったり、肌が後退しているように感じたら、今一度使っている化粧品を見直してみましょう。

肌が育つ環境を作り、肌の育ちをじゃましない化粧品とは

前回の講義でも解説しましたが、スキンケアや化粧品は「角質を傷めない、剥がれやすくしないもの」であるべきです。

“良い化粧品”だと判断できる必須材料であり、肌の育ちが阻害されないので、自然と肌は健康で美しくなります

抽象的で解りにくいと思いますので、3つのトラブルを例にあげてみていきます。

たとえば、肌荒れやかさつき

肌がカサカサ・ザラザラするのは、角質が傷み、剥がれやすくなっている典型的な姿です。

見た目は良くないし、化粧品の浸透も悪い気がする……それなら、ピーリングや酵素洗顔などで傷んだ角質を剥がしてしまえば、つるんとした肌になるのでは?と考える人が多いですが、これではいつまでも肌は育ちません

傷みながらも肌を守るために、必死でしがみついている角質です。この角質達が時間稼ぎをしている間に、表皮細胞は少しでも立派な角質になるためにせっせと頑張っています

ピーリング等で傷んだ角質が剥がすと、次の表皮細胞が準備不足のまま角質になります。すると、またすぐに傷み、振り出しに戻ってしまいます

だから、いくら見映えが悪くても角質は剥がしてはいけません

またカサカサ・ザラザラしていても化粧品の浸透に若干時間がかかるだけで、浸透しないわけではありません

傷んだ角質であっても大切にして、洗顔・保湿・保護のケアをいつもと変わらず行う……これが角質を傷めない、剥がれやすくしない化粧品やスキンケアです。

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たとえば、毛穴の目立ちやキメの粗さ

毛穴が目立たなくするには、大きく分けて3つの方法があります。

  1. 収斂効果のある化粧品で引き締める
  2. 保湿して毛穴部分の肌がふっくらさせる
  3. 肌がしっかり育つ

1や2は、その場の変化に過ぎません。しばらくすれば元の毛穴に戻ります。

1の収斂効果は、アルコール配合量の多いさっぱりタイプの化粧水などで得られます。アルコールの気化熱を利用して肌を冷やして、毛穴を収斂させる方法です。

収斂効果だけであればいいのですが、アルコールの量によっては角質同士を繋ぐセラミド等の細胞間脂質が溶け、角質が早く剥がれます。アルコールという成分が悪いわけではありませんが、配合量の多い場合は注意!ということですね。

2は、化粧水等で保湿すると肌が水分を含んでふっくらし、毛穴が目立ちにくくなります。でも時間と共に水分は蒸発していくので長くは続かないのですね。

本当に価値ある肌の変化は3ですが、残念ながらこの変化は時間がかかります

肌(表皮)は、約28日周期で新しいものに入れ替わっています(ターンオーバー)。毛穴の目立ちやキメの粗さが表皮だけの問題なら、数ヶ月かけてターンオーバー毎によくなっていきます

しかし、毛穴が凸凹したり、たるんだりしていたら、表皮ではなく真皮層の問題です。この場合、真皮層の改善には数年かかるため、年単位で徐々によくなっていく肌を見守る覚悟が必要です。

このように肌がしっかり育つことが、毛穴改善の近道です。楽して早急な改善はありません。楽を求めると「角質を傷め、剥がれやすくする」ケアや化粧品に手を出してしまい、肌の育ちがじゃまされ、結果的に遠回りをすることになります。

たとえば、赤みや炎症など肌の敏感さ

肌が敏感になって、いつもの化粧品が使えなくなったら、とにかく刺激を感じない化粧品を求めて探し回る人が多いようです。

また「敏感肌用化粧品」であっても、あなたの肌に必ずしも使えるわけではなく、むなしい結果に終わることも少なくありません。

刺激を感じない化粧品に出会えればラッキーです。でも、「なぜ肌が刺激を感じるのか」を理解しておかないと、また敏感肌は繰り返されます。

敏感肌は、何かしらの原因で角質層(バリア層)が穴だらけになり、化粧品が角質層への浸透に留まらず、肌内部への侵入を許してしまう状態です。どんなに良いといわれる化粧品も表皮細胞にとっては異物であり、邪魔者なのです。

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あれもダメ、これもダメ!と迷子になったときは、思い切って化粧品の使用を止めることも一つの選択です。そうすれば、少なくとも化粧品による刺激はさけられます。

そして、化粧品ではなく白色ワセリンの使用をおすすめします。肌に最も浸透しにくい油脂なので、侵入も防げるというわけです。

サッポーでも肌に浸透侵入しにくい造りの敏感肌専用クリームを用意していますが、それでも刺激を感じる肌はあります。このような場合、白色ワセリンを使用しながら肌の回復を待ちます。

以上、3つのトラブルを例にを挙げましたが、実際には、もっと多くの肌の悩みがあったり、同じ悩みでも程度や症状は異なると思います。

私の肌の場合は?と思った人は、サッポー美肌塾の目次から探してみましょう。それでもよく分からない場合は、スキンケア相談室までご相談ください。

いかがでしたか?

成分や一時的な肌の変化などに右往左往しているようでは、いつまでも『化粧品(の本質)を知る』ことはできないのですね。もっと俯瞰してスキンケアや化粧品をみていただきたく、今回はいつもと違った角度から解説してみました。

美肌三原則が、今後の化粧品選びの一助となれば幸いです。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 角質を傷めない・剥がさないが、肌が育つ化粧品の最低条件
  • 化粧品を使ってすぐの変化より、月日を経た変化をみるべき
黒板に注目!


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