サッポーはよく、乾燥すると肌は硬くなる……と説明しますが、硬さを実際に感じている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
実は、ほとんどの方が感じられていないのです。ではどのようにして、乾燥や硬さを意識すればよいのでしょうか。
肌の見映えや感触がカサカサ、ガサガサしていると、「乾燥してる!」と判ります。でも、それは硬さとしての感覚ではありません。
ここで言う硬さとは、10~15層程度の厚み0.02mm程度しかない薄~い「角質層の硬さ」のことです。角質層以下の表皮層や、真皮層や皮下脂肪まで考慮に入れた硬さではありません。
想像しただけでも、硬さを意識するのは難しそうです。でも、これが判る・判らないでは美肌作りに大きな差がついてしまいます。カサカサやザラザラで気がつくのでは、もう手遅れなのです。
その時点では、既に乾燥がかなり進行した状態にあります。
最表層にある角質がカサカサ、ザラザラしているということは、その時より10日~15日も前に表皮細胞が角化していたわけです。
もし、それ以前にカサカサ、ザラザラが始まっていたら、表皮細胞だけでなく、その下にあるまだ生まれたての細胞達も未成熟な状態にあると言うことです。細胞はある日突然、成熟するのではなく、未成熟な細胞は未成熟なまま角質になるのです。
それでは、いち早くカサカサ、ザラザラ(乾燥)に気付く方法はあるのでしょうか?
肌の乾燥に早く気づく方法
物理的な硬さに気付くことは難しくても、カサカサ、ザラザラする前に、このような症状はありませんでしたか?乾燥が進行していくサインです。
- 「洗顔後、少し肌がつっぱるような……」
- 「化粧水のなじみが良くないような……」
- 「化粧のりが悪くなったような……」
などなど、このように些細な変化を感じたときは、肌の未熟化が始まる分岐点にいると考えましょう。
もし、この時を見過ごしてしまえば、たぶんカサカサ、ザラザラするまで気づかないのでしょう。肌の乾燥は少しずつ進行することになります。
しかし、すっかり硬くなってしまってからでは、元に復活させるのはとても時間がかかります。だから、どうしても早く気付いて欲しいのです。
硬さに早く気づく秘訣は、肌を思う習慣です。
毎朝・毎夜・洗顔後・スキンケアの時など、しっかり肌と向き合っていますか?最初は気づけないかもしれませんが、ずっと続けていたら、つっぱり感、化粧水のなじみ、化粧のり……これらの変化が判るようになってきます。
この時、決して “つっぱらない洗顔料”“導入する化粧水”“化粧崩れしない下地”探し……なんて方向に彷徨わないようにしましょう。何の解決にもなりません。
肌の小さな変化、小さな囁きに気づき、場合によってはスキンケアを変えることも必要です。
肌の乾燥を防ぐ方法
肌の乾燥を防ぐポイントは、油性化粧品による「保護」のケアにあります。乳液やクリームですね。
そこまで乾燥しない日(肌)は、どちらか一つの使用でOKですが、強いダメージが予想される時(肌)は、この二つを併用します。
乳液は水分と油分のバランスが取れたアイテムで、クリームは乳液よりも水分が少なく、油分重視のアイテムです。
このような違いがあります。
「私は、べたつきやテカリが気になる肌だから、油性化粧品は敬遠してしまう。化粧水だけでもいいのでは?」
と思われる方もいるようですが、これは大きな間違いで、脂性肌の方は油性化粧品の使用がより必要なのです。
バリア能の低下した肌は、汗や皮脂を一生懸命分泌することで肌のバリアーを補おうとします。こんな肌が乾燥ダメージをうけると、さらに肌は自分自身を守ろうと必死になります。
つまり、さらに脂っぽい、テカリやすい肌になっていくのです。
乾燥から肌を護る、スキンケアの基本は、化粧水や美容液による「保湿」と乳液やクリームによる「乾燥保護」の二本立てです。
もちろん、その前後の洗顔や紫外線保護も大事ですよ。
いかがでしたか?
今年は早く、肌の乾燥に気付いてあげることが出来そうでしょうか。肌との対話、大事にしてくださいね。
- 肌の硬さは感じにくいが、意識することで判ってくる
- 保湿だけではダメ!乳液・クリームの乾燥保護ケアが大事
編集後記
実感として、肌に硬さを感じない……からといって大丈夫!と思ってしまってはいけないのですね。
日々のちょっとした変化に意識を配って、肌と仲良くおしゃべりしましょう♪
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