サッポーには、「スキンケアモニター」というトライアル制度があります。化粧品をラインで1ヶ月間使い、使用前と使用後にアンケートに答えていただくというもの。
サンプルサイズではなく長く試せるため、かなり好評ですが、モニター中、不安に襲われる方も多いようで……
- 肌がガサガサして、ニキビが増えました
- カサカサして、化粧のりが悪くなりました
こんなアンケートの回答が届きます。普通はここで、
「この化粧品は私の肌には合わない!もう使うのをやめよう……」と思います。
ところが、サッポーのカウンセラーからは、
「大丈夫ですよ。これは肌が育つ良い傾向です!」
なんて返事がくるものだから、モニター参加者は戸惑い、開いた口が塞がらなくなるかもしれません。
でも、良い傾向というのは本当なのです。
サッポーではこれを、肌が育つケア特有の“過渡期の現象”と呼んでいます。
今回はスキンケアモニターに参加された“いくこ”さんのアンケートを引用し、過渡期の現象を解説していきます。
過渡期の現象については、誤解を与えやすいので、サッポーのカウンセラー達も説明には慎重になります。
でも心の中では、にんまり笑顔です。
美肌になる大きなチャンスをつかんだ可能性大であり、せっかくのチャンスはぜひ、ものにして欲しいからです。
悲しくなる“過渡期の現象”、起こる条件とは?
“いくこ”さんの使用後アンケートより
前回はアンケートに対する回答、非常に丁寧でありがとうございました。
そこで質問です。
サッポーさんは肌が育つケアということで、やさしく洗顔し、化粧水をつけ……ということをしていましたら、
鼻やおでこ、顎が、ごわごわしてきて、角栓はつまるわ、ニキビになるわ、で大変です。
黙って見てると、一ヶ月後にはきれいな角質が育っているのでしょうか?
化粧のりが悪く、肌触りも悪くて悲しくなるのですが……
“いくこ”さん、とても不安だったでしょう。でも、アンケートを見て、カウンセラーは「過渡期の好ましい現象」だと確信しました。
理由の一つとして、スキンケアモニターを始める前から“いくこ”さんの肌に「未熟化」した状態がいくつかあったからです。
一つ一つの細胞が本来の大きさに育っていないと、肌に以下のような症状が現れます。
- 肌が硬くなっている
- 乾燥している
- 粉ふき、皮むけがある
- 汗や皮脂が過剰に分泌している
- 肌理があらい
- 脂っぽいのに乾燥している
- 混合肌が進行している
- 毛穴が目立っている
- 角栓ができやすい
- 毛穴が黒ずんでいる
- 皮脂詰まり(ニキビ)ができる
これらは、ずばり肌トラブルの代表です。ほとんどの方がこのような症状に悩んだことがある、または今悩んでいるのではないでしょうか。
ではなぜ、このような未熟化した肌に、過渡期の現象が現れるのでしょうか?次項で見ていきます。
肌が育つケアの“過渡期の現象”を解説
肌が育つケアを始めると、細胞に育つ時間が与えられ、よく育った角質に入れ替わっていきます。以前に比べ、肌が丈夫で健康になっているのは間違いありません。
ところが、この入れ替わりの過程で、過渡期の現象は現れます。
カサカサ、ザラザラ、皮脂詰まり、角栓……などが増えてくるのです。そうなると化粧のりも悪くなります。
肌の未熟化の程度によって、その現れ方は様々で、もともと肌の状態が良い人などは、過渡期の現象に気がつかない場合もあります。
しかし、未熟化が進行していた肌には、必ず、いずれかあるいは複数の現象が現れます。
どうして“過渡期の現象”が起こるの?
角質は何もしなくても一日一層程度、剥がれています。
ところが、上のように未熟化していた肌では、スキンケアの間違いや乾燥、紫外線などのダメージが原因で、それ以上にテンポ早く角質が剥がれて(剥がされて)います。肌が育たない状況が続いているのです。
このような肌が“肌が育つケア”を始めると、スキンケアの間違いがなくなり、ダメージからもしっかり肌が守られるようになります。すると、角質がすぐに剥がれず、以前より長く肌に踏みとどまるようになります。
つまり、未熟な角質=痩せて乾きやすく、硬い角質が肌上に残るのです。これがカサカサ、ザラザラ、皮脂詰まり、角栓……等々のできる理由です。
よく育った肌なら、角質をつなぐ脂質を分解する酵素が十分そなわっているので、一日一層スムーズに最上層の角質は剥がれています。
でも、未熟化していた肌は、この分解酵素が不足しているので、角質がサラリとは剥がれずにくっついて残ってしまうのです。
これが過渡期の現象のあらましです。
肌が育つケアを続けて、次第に育った角質に入れ替わっていくと、このような現象とはサッパリ縁を切ることができます。
そして、これら角質が邪魔者に見えても、決して取り除いてはいけません。取り除いている限り、肌は育ちません。
“過渡期の現象”でないこともある
ところが、過渡期の現象だと思っていても、その判断を誤っていることがあります。
それは単に未熟化が以前より進行して、カサカサ、ザラザラ、皮脂詰まり、角栓……などが現れている場合です。見た目には同じ現象なので、間違えやすいのですね。
過渡期の現象だと判定できるのは、「肌の敏感さが増していない」ということが条件です。
例えば、
- 化粧品に刺激を感じるようになった
- 赤みや痒みが出るようになった
- 洗顔後のつっぱり感が強くなってきた
このような敏感さがあれば、過渡期の現象ではありません。肌が乾燥や紫外線など、何かのダメージを受けてしまった現れといえます。
“いくこ”さんの場合、敏感さが増す状態は全く見られませんでした。これがカウンセラーが過渡期の現象だと確信した、もう一つの理由です。
過渡期の現象は、肌がすっかり育つまでターンオーバーごとに小さくなりながら、何度も現れます。
肌の表皮細胞は約1ヶ月で全て、新しい細胞に入れ替わっているのですが、一気に育った細胞になるわけではありません。
ターンオーバーを経る毎に、角質の育ちが徐々にレベルアップしていくのを、楽しみに見守っていきましょう。
- 過渡期の現象は、未熟な肌が育った肌に変わる過程で現れるチャンス
- 過渡期の良い現れか、ダメージをうけた現れかの判断を見誤らない
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