サッポーは、化粧品には大きく分けて２種類あると言っています。

それは、

• 今をよく見せようとする化粧品
• 未来の肌を健康に美しくする化粧品

です。

どちらを使いたいですか？と聞くと、皆さん口を揃えて「未来の肌を健康に美しくする化粧品」と答えるでしょう。

もちろん、それが肌が育つケアの正解です。しかし、現実は「今をよく見せようとする化粧品」を無意識に選んでいたり、未来の肌を待てずに化粧品をコロコロ変えてしまったり……ではないでしょうか。

サッポーのスキンケア相談室にも、

といった相談が頻繁に届きます。

新しい化粧品を使用しても、本当に良いのかすぐに分かるものではありません。

ましてや、「肌に合う・合わない」で判断していると、必ず化粧品選びに失敗します。

本日は、“化粧品を続けるかどうかの見方”を解説していきます。

新しい化粧品を使い始めた時は、念入りに肌をチェックしたくなります。でも、この時の肌の変化に一喜一憂してはいけません。

使い始めてすぐに良い効果が現れる化粧品は、「今をよく見せようとする化粧品」の可能性があります。良い効果と引き替えに、肌を劣化させるものもあります。

また劣化させるものでなくても、この時現れる良い効果は、化粧品による一時的な現れで、実際に肌が変わったわけではありません。

肌は、全て新しい細胞に入れ替わるのに１ヶ月かかるため（ターンオーバー）、すぐに本当の変化は現れません。なので、少なくとも化粧品は１ヶ月以上経過してからでないと評価できないのです。

２つの例を挙げましたが、実際にこれらの製品を使っていても、１ヶ月ではあまり肌の劣化に気づきません。

さらに使い続けていると、２・３ヶ月くらいで様々なトラブルが目立つようになっていきます。少なくともここで使用をストップして欲しいのです。その時なら、まだ取り返しがつくでしょう。

でも、使用した時の良い感覚が忘れられずに、続けてしまうのでしょうね。たいていは半年以上使い続け、炎症や赤みなど敏感肌のトラブルに見舞われてから、ハッとします。

しかも、この時には何が原因で敏感肌になったのか、本人には分かりません。これら製品が原因だとは気づく人は少ないでしょう。だって本人としては、使い続けても“問題”はなかったのですから。

これは悲劇と言わざるを得ません。知識があれば、途中で避けられたというのに。

このようなことなので、「１ヶ月単位で肌をみる」感覚を養って欲しいのです。それが化粧品を見る目です。

では、「未来の肌を健康に美しくする化粧品」を使い続けた場合、肌にどのような変化が現れるのでしょうか。

良い変化は悪い変化よりもゆっくり現れます。でも、これも１ヶ月単位で見て欲しいのです。

季節や過ごす環境にも左右されるので、時々「去年の今頃は……」と１年前の肌とも比較してみましょう。

小さな変化でかまいません。一つでも見つけたら、それを大事にしていきましょう。この変化を繰り返し経験する中で、しっかり育った角質が送り出されるようになります。

小さな良い変化の積み重ねが、未来の美肌に繋がっているのですね。

但し、１つ注意があります。

未熟な肌が「未来の肌を健康に美しくする化粧品」で育ち始めると、見た目と感触において、上の良い変化とは真逆に見える現象が起こります。

それがサッポーのいう「肌が育つケアの過渡期の現象」です。だいたい２週間程なのですが、この期間、きっと不安に陥るでしょう。

でも、これは未熟な肌が必ず通る、良い兆候なのです。この現象を何度か繰り返しながら、徐々に肌は育っていきます。

「肌が育つケアの過渡期の現象」については、こちらを参考に

参考：肌が育つケアの壁！？“過渡期の現象”