脂性肌こそ乳液やクリームを!その理由と選び方

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ずいぶん昔になりますが、すべすべさらさらしたマットな肌が好まれた時代がありました。

市場においても、それを助けるようなベースメイク製品が多く出回りました。いわゆるシリコン油を多用した耐水機能強化製品です。

それと同時期、サッポーのモニターアンケート集計結果において、不自然な“脂性肌”の増加が見られました。

  • オイリードライな肌
  • インナードライ肌
  • べたつき気味だけど乾燥する

これらはファンデーションの使いこなしによってマット感やツヤ感は実現すべきものなのに、「素肌そのものをマットな状態にする」製品が流行ってしまったことが原因です。本来の肌質とは別に、自らべたつく肌を作ってしまったのです。

そして、脂性肌の増加と共に「乳液やクリームは使わない」という人が増えました。その結果、さらに脂性肌が進行するという悪循環も生まれました。

ここ数年は“べたつく肌に油性化粧品”の意識が広まりつつあり、サッポーも大変嬉しく思っています。スキンケアの軌道修正がされているようです。

しかし「なぜ必要なのか、よく分からない……」「つけたらべたつくので止めてしまった……」という声も聞きます。

前置きが長くなりました。今日の美肌塾では“べたつく肌に油性化粧品”をサッポーの視点で、状況に合わせた使い方と、乳液やクリームの選び方について解説したいと思います。

脂性肌には何が起こっているのか?

油性化粧品を勧める前に、脂性肌が作られる背景についてお話しておきましょう。

18歳~20歳頃に訪れる「肌の曲がり角」を過ぎると、皮脂分泌は落ち着いてくるものです。もちろん皮脂の分泌量には多少の個人差はありますが。

それでも頭皮から足のつま先まで、全身で一日に分泌される皮脂分泌量は1~2gが平均です。特に多い人でも、せいぜい1~2g増える程度です。

しかし、20代・30代・40代……になっても肌がべたついて困る人がいます。今まで普通肌や乾燥肌だったのに、脂性肌に転換する人もいます。

バリア能が低下すると脂性肌に

例えば、「洗顔をしてサッパリしたのに、30分もしないうちにべたついてくる……」は、脂性肌に悩む人にはよくある感覚です。

皮脂でてかる肌のイメ-ジ

これは肌のバリア能が低下し、外部環境の変化を敏感に察知し、汗や皮脂を分泌するからです。汗や皮脂は、身体を守るのが役目なので、その機能が過剰に働いていることを意味しています。

バリア能が低下するのは、肌細胞(角質)の一つ一つが未成熟だからです。未成熟な角質は、水分を保持する能力が低いのです。

水は比熱が最も高く、温度が伝わりにくい物質です。肌が保持する水分は温度変化に対してこの上ないクッションとして働きます。この水分が少ないと、かすかな温度変化でも強くストレートに伝わってしまうのです。

「これはいけない!」と感じた肌は、汗腺や皮脂腺を通じて、汗や皮脂を多く分泌して守ろうとします。これが、べたつきの正体です。

ここでもう一つの勘違いが生まれています。べたつきの主役は皮脂ではなく、実は汗なのです。99%以上の汗に1%未満の皮脂が混ざり、乾きにくいベタベタが完成します。

ベタベタするのは、皮脂だ!油だ!と思い、乳液やクリームなどの油性化粧品を避けるようになるのです。脂性肌という呼び名もこの勘違いを助けていたようです。

汗と皮脂の関係について、詳しくはこちらの美肌塾を参考に。

参考:「肌のテカリ……原因は皮脂!という思い込み

「べたつきが起こる理由は解った。なら保湿力の高い化粧水をたっぷり付けて、肌の水分量を増やせば良いのでは?」と考える人もいます……が、そうではありません。

保湿力が高いと保湿成分が汗を取り込みすぎて、過度なべたつきをもたらします。保湿力は高ければ良いのではなく、程よいのがいいのです。

そして、程よく保湿したとしても、そのままではいけません。化粧水の水分は時間と共に蒸発してしまいます。

ここで、お助けマンとして登場するのが、乳液やクリームの油性化粧品です。適度な保湿をした後は、化粧水の水分が蒸発しすぎないよう、油分でしっかり蓋をしてあげましょう。

サッポーでは、このケアを“保護のケア”と呼んでいます。世間では、化粧水も乳液もクリームも全部保湿と呼ぶ場合が多いようですが、保湿と保護のケアは別扱いした方が間違いがなくなり、理解が深まります。

脂性肌改善には時間がかかる

乳液やクリームで保護のケアをしたからといって、今日明日にも、べたつきが解消されるわけではありません。

油性化粧品に慣れない人は、今までよりもべたつきを感じ、嫌になるかもしれません。それでも、じっと我慢!の時なのです。

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1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月……と続けていたら、月を追う毎に少しずつ変化が現れているのを発見できます。

油性化粧品にべたつきを感じにくくなります。洗顔後のべたつきが緩和されてきます。昼間の化粧崩れも治まってきます。

本当に本当に、騙されたと思って続けて下さい!

なぜ、このような変化が起こるかというと、肌そのものが変わるからです。

油分に護られた肌は、乾きにくいので必要以上に汗や皮脂を分泌しなくなります。未成熟だった細胞に育つ時間が与えられ、育った角質に置き換わってきます。

すると角質一つ一つの水分量が増えて、バリア能が高まり、温度変化の影響を受けにくくなります。

このような好循環が起こると、肌は必ず良い方向へと向かいます。良い方向…というか、本来の肌が復活してくるのです。ずっと脂性肌でいると「これが私の肌質!」と思い込んでしまいますが、そうではないのです。

ぜひ、本当のあなたの肌に出会って下さい。素晴らしい再会になることでしょう。もちろん保護のケアだけきちんとしていても肌は育ちません。トータルで“肌が育つケア”になっていないとダメですよ。

乳液・クリームの選び方

乳液・クリームの一般的な特徴と、選び方についても解説しておきます。

乳液
  • 油性度は低く、保湿力がある
  • 化粧水とクリームの機能を持つ(水分と油分の配合バランスが良い)
  • 汗を取り込みやすく、環境によってはべたつく場合も
  • 気候が優しい春や秋向き
クリーム
  • 油性度が高く、保湿力は低い
  • 乾燥からの保護力が高く、肌の水分を逃がさない
  • 汗を弾く傾向がある
  • 汗の多い夏や乾燥しやすい冬向き

ざっくりとこのような特徴があります。

肌の状態や生活環境に合わせて、使い分けをしてみましょう。いかに感触よく過ごせるか、自分の肌で実験をし、見極めていきます。

べたつきが過度な場合は、季節に関係なくクリームを選びます。べたつきが良くなってきたら、乳液にもチャレンジしてみましょう。

クリームは、ホホバ油などの蝋系の油脂を組み合わせて配合された製品が、肌感触もよくおすすめです。シリコン油のような強い弾き方はしませんが、ほどよく汗を弾くので、べたつきを感じにくくなるでしょう。

まずは、1ヶ月!続けてみましょう。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 脂性肌は肌質ではなく、バリア能が低下している現れ
  • 特にべたつく肌は、クリームでしっかり保護を
黒板に注目!

編集後記

べたつく肌には却って乳液やクリームを使った方が良い!というのは割と一般化していますが、実際につけてみると……やっぱりべたつく(^^;)という方が多いようです。

それでも、肌には必要なので嫌がらずにつけて下さいね。サッポーのモイスチュアクリームもホホバ油を配合しています。夏もべたつきにくく、本当にお勧めです。


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