暑い夏、べたつくとますます暑さを感じ、鬱陶しい季節だと思う人は多いでしょう。
べたつく原因の一つは皮脂ですが、それを増大させているのは、なんと言っても汗です。ところが、汗は体温調節という大事な役割も持っており、暑い季節に汗をかくな……とはとても言えません。
でも、時に暑さを感じさせない涼やかな肌を見かけます。どうして、あんなに爽やかなの?
実は、このような肌には三つの秘密があるのです。
- 秘密1…ウォータープルーフで汗をはじく
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耐水機能を高めたウォータープルーフ製品を使用すると、汗ははじかれて、肌に残りません。そのため、ベタベタせずに、涼しい顔でずっと過ごせます。
でも、サッポーはこの方法をお勧めしません。使用する頻度や期間が増えるほど、ますます汗や皮脂が多く分泌されるようになり、よりべたつく肌に変わっていきます。さらに使い続けていると、やがて乾燥肌となり、敏感さを伴うようになるからです。
詳しくは下記のサッポー美肌塾を参考にしてください。
参考:「皮脂と汗とウォータープルーフ」
- 秘密2…育った肌バリアーが汗をはじく
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バリア機能が高い肌は、角質が整然と並んでおり、角質と角質の間にはセラミド等の細胞間脂質がびっしりと埋め込まれています。このような肌なら、汗を溜めて、ふやけることはありません。汗は肌上をコロコロと流れ去るからです。
ただし、夏のようにたくさん汗をかき続けると、いくらバリア機能が高くても、肌はふやけます。
ここで今日のテーマ、「暑い夏はクリーム」の出番となるわけです。
- 秘密3…適度に汗をはじくクリーム
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クリームの一番の役割は、主要成分である油脂類により肌の乾燥防止として働くことです。
油脂類には、他にも水と混じらないという特性があり、汗を適度にはじき、肌に溜めず、ふやかせないといった働きもします。
なので、クリームは冬だけとか夜だけというのは、もったいない話です。夏も大いに活用しましょう。
では、「どのようなクリームを選ぶとよいか」に焦点を絞って、見ていくことにしましょう。
暑い夏に涼やかさを作るクリームを選ぶには
汗が玉のように転がり、爽やかさを演出するクリーム……ところがこれを伝えるのは、どうしても抽象的な表現になってしまいます。
- 適度に水(汗)をはじく
- テクスチュアの良さが長持ちする
これらは実際に使用して評価する以外にありませんが、クリームを作る油脂類により水となじみにくい、ホホバ油や蝋系のオイルをうまく取り込んだクリームを探すと良いでしょう。
塗ったときだけのテクスチュアの良さに惑わされてはいけません。
例えば、水分の多いジェルのようなクリームは、つけたときは爽やかですが、時間がたてばベチャベチャした感触に変わります。また油脂の配合量が少ないので、乾燥から護る力も弱いものが多いので注意です。
サッポーのお薦めは、もちろんサッポーのモイスチュアクリームです。油性度が適度に高く、汗や水をはじいてくれます。それでいてベチャベチャすることのない油脂を組み合わせた、完成度の高い製品です。
いかがでしたか?
クリームがあれば、うっとうしい夏が爽やかに変わるかも!?
冷房の乾燥環境とたくさんの汗から、クリームで肌を護りましょう。
- バリア機能の高い肌は、汗の影響を受けにくい
- 夏は適度に汗を弾く、使用感のよいクリームを捜す
編集後記
夏にクリーム、意外でしたか?サッポーは言い続けているのですが、毎年初めて知った多くの方にビックリされます。
クリームにはべたつくイメージがあるようですが、実は逆なのですね。これを知っていると知らないでは、これからのスキンケアが変わってきますよ。
「サッポー美肌塾」第329号
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