サッポーです。
紫外線対策、気分良くできていますか?
サッポーがUV防止に、「プロテクトベースなら肌に優しく紫外線をブロックします」「毎日使用して安心の日焼け止めクリームです」と案内しているのですが、時々「上手く塗れない!?使いにくい(^^;)」といった相談を頂きます。
- 「あー、あの白っぽくなるクリームでしょ?」
- 「パウダーが乗りにくくなるから、UV防止はファンデーションだけ」
- 「とにかく、あの手のクリームは苦手なの」
どうも、このような苦手意識を持つ方が一定割合でいらっしゃるようです。
『育った肌なら、そんな悩みはなくなりますよ。全て解消します。』
この様に言われても……(^^;)
肌に優しく紫外線防止といっても、見映えや使い心地もよくなければ、使用するのに勇気がいりすぎる。使いやすいものを選びがちになります。
紫外線防止・日焼け止めは下地作りの仕上げにあたる部分、これをベースメイクにする人だっているのですから、これは問題。方策を考えてみましょう。
育ちの低い肌に、パウダークリームをきれいに塗るには
本当に良く育った肌なら、素肌にプロテクトベースを塗ってもきれいに伸び、透明感のある白さで仕上がります。
しかし、これから育ち度を上げていこうとしている肌にとって、紫外線対策は大きな柱の一つ、パウダー製品が上手く使えないからと、肌が育つブレーキになりやすい製品を使っていては効果が上がりません。
どうすればよいかを考える前に、どのような現象が起きているかを知っておく必要があります。
- 白っぽくなるところや透明に見えるところ…仕上がりが斑(まだら)に(-_-;)
- 塗る時に白いパウダーが泳いで、見た目もだけど使用量が多くて困る(-_-;)
- 塗り終えてしばらくしてみると、白っぽく?粉っぽく?浮いて見える(-_-;)
いかがです。部位によって上のような現象が見られたのではないでしょうか?
うーん!?ですね。確かにこれでは気分良く外出というわけには行きません。
何が原因でしょうか?もう少し詳しく見てみましょう。
- 1.白っぽくなるところや透明に見えるところ…仕上がりが斑に
-
これは、肌表面に硬いところと柔らかいところがあるために起きている現象です。クリームが滑ってしまうところと、クリームが塗りやすいところです。言い換えると、肌の育ちが未熟なところと、それなりに育っているところの違いとして現れています。
- 2.塗る時に白いパウダーが泳いで、見た目もだけど使用量が多くて困る
-
これはほぼ均一に育ち度が低くなっている部位に現れる現象です。あるいは必要以上に使用している現れでもあります。
- 3.塗り終えてしばらくしてみると、白っぽく?粉っぽく?浮いて見える
-
これは、日焼け止めクリームを塗る前の下地作りが不足した現れです。下地作りとは保湿ケアと保護のケア、化粧水や乳液での下地作りのことです。
どうしたらよいか?方向性が少しは見えてきましたか?肌が育ち度を上げたらすむことだけど、そんなのんびり待つわけにはいきません。肌の育ちを阻害しないで、今日という日をなんとか見映え良くベースメイクを仕上げたいものです。
パウダークリームをきれいに肌に乗せるコツ
順に解説していきますので、ノウハウを掴んでいきましょう。でも、これは相談されてもお答えできません。人の真似をしても上手くいきません。自分で試行錯誤して良い方法を掴む必要があります。
改善点・視点は大きくわけて三つと一つあります。
1.下地作りの巧拙
- 保湿して肌を整える化粧水や美容液使用の選択と使用量の加減
-
保湿して整えた肌を指先で押さえてみると、適度にもちもちしている程度が適切です。化粧水はさっぱりがよいか、しっとりがよいか、美容液は使用すべきか、控えるべきか、それぞれの使用量と使用部位はいかがなものか…等々を試行錯誤してみましょう。
- 乾燥保護のケアの乳液、あるいはクリームの選択と使用加減
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乳液はクリームより水相が多くクリームは乳液より油相が多くなっています。夏場においては、汗が多い肌はクリームが向いており、そうでもない肌は乳液が使いやすい…このように考えるのが標準的です。次に使用加減も部位により試行錯誤してみましょう。
2.ケアとケアとの間合いの取り方がもう一つのキー
整肌(保湿して肌を整える)したあと、乳液やクリームをつける前に、保湿成分が肌に落ち着くための、間合いの取り加減が大切です。ベタベタやピチャピチャした感じから、モチモチした触感に変わった時が保護のケアに移るタイミングです。適度に乾いた状態です。しかし乾きすぎても良くありません。
保護のケアで乳液やクリームをつけた後、プロテクトベースを塗る前の肌も上と同様を基準にします。
3.プロテクトベース(日焼け止めクリーム)を上手に薄く塗り伸ばす
薄~く塗り伸ばすのがコツです。失敗パターンは使いすぎているケースが多いのです。チタンパウダーの白さが感じられなければついてないと思う方がいるのもつけ過ぎる原因のようです。ついています。
しっとりタイプの化粧水や乳液のように塗り伸ばすのに適した構造を待たないパウダー入りのクリームですから、額と、両頬と、顎に鼻にという大雑把な陣地取りではなく、つける部位をもっと細分化してつけます。
チョンチョン、チョンチョンチョンと少しずつでよいのでつけていきます。そして一つひとつを丁寧に塗り伸ばしていきます。
これで下地作りは完了です。後は、ルースパウダーをはたくだけでも良いし、さらに、UV防止能を兼ねたファンデーションでダブルガードされるのも良いでしょう。
どこに問題があったか、複数の問題が重なっていたかは意識して毎日のケアを試行錯誤されると良く見えてきます。その内に、自分の肌にとっての良い加減が無意識に実行できるようになっています。
ところが、途中で間合いを取りすぎたか?下地作りに不足があったか?「プロテクトベースが良くのびない!?」という事態になった時、今さら下地作りをやり直すわけにもいかない、こんな時のとっておきの方法を最後にお伝えします。
4.プロテクトベースを柔らかくして、塗りやすいように加工する
手のひらに、いつもの必要量のプロテクトベースを取ります。そこに、ごく少量の乳液(or化粧水)1~2滴をたらし、指で混ぜ合わせます。このように加工したプロテクトベースをいつものように顔に塗り伸ばします。
「そうだったか!」と思われた方はさっそく明日から試してみましょう。
失敗しても加減を変えて、まずまずの成功まで試行錯誤するのですよ。やがて肌の育ち度が上がってくると、ほとんど困ることはなくなってきます。
「サッポー美肌塾」第484号
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