新しい紫外線散乱剤!?酸化セリウム

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技術は日々進歩しています。化粧品もその一つです。新しい成分や加工技術、また既存材料の改良・改善等々、これらは化粧品の可能性を広げ、スキンケアを豊かなものにしてくれます。

サッポーのスキンケアカウンセラーの関心は、肌がより良く育つ環境作りに役立つものかどうか、ですが、その元となる新素材の開発や研究に日夜携わる方々には、本当に頭が下がる思いです。

本日の美肌塾では、最近登場した「酸化セリウム」という紫外線防止の素材(成分)を紹介していきます。

化粧品成分としては、まだ馴染みの浅い酸化セリウムですが、灰色がかった銀白色の金属を酸化させたもので、以前より研磨剤、光触媒、燃料電池などの材料として知られていました。

もちろん、化粧品成分としての開発・研究も20年以上前から行われていましたが、日焼け止め製品の素材として商品化されたのは、ここ数年のことです。

どんな成分なのか?見ていきましょう。

次世代型の紫外線散乱剤

現在、紫外線を防止する成分として、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。

紫外線吸収剤配合の製品を日常使いするリスクについて、サッポーは何度も美肌塾で警鐘を鳴らしてきました。

「日常使用には、肌に負担のない紫外線散乱剤を使用しましょう!」と。そんな紫外線散乱剤の新しい仲間が酸化セリウムです。

従来よく使われている紫外線散乱剤の酸化チタンや酸化亜鉛には、少し難点があります。酸化チタンは白浮きが気になり、酸化亜鉛は紫外線防止力が弱い点です。

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ところが、酸化セリウムは白浮きしません。白浮きする日焼け止めを我慢して使わなくてもいいのです。といっても、実際育った肌であれば、白浮きもしないので、人によってはあまり関係のない話かもしれません。

さらに、現在販売されている製品には、クリーム、パウダー、水性など様々なタイプがあり、好みに応じて選べます。

基本的には、使用されて歴史の浅い成分なので、実積ある酸化チタンや酸化亜鉛の方が安心度は高いとサッポーでは考えます。

でも、今後が楽しみな成分でもあるので、注目していきます。いつかはサッポーシリーズに仲間入りする日が来るかも??しれませんね。

以下、酸化セリウムについて簡単に解説しておきます。

酸化セリウムの特徴とサッポーの考察

酸化セリウム(CeO2)は、希土類酸化物いわゆるレアアースの一種である「セリウム(Ce)」を元に作られています。別名、セリアと呼ばれます。セリウム自体は、1805年に発見されました。

酸化セリウムは、光の遮断範囲がとても広いのが一番の特徴で、なんと280~1100nm(ナノメートル)だそうです。

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UVBしか防げない多くの紫外線吸収剤よりも、UVBもUVAも防ぐ紫外線散乱剤よりも、幅広くブルーライトや赤外線までカットできると言われています。

赤外線 700nm~
可視光線 380~700nm
UVA 315~400nm
UVB 280~315nm
ブルーライト 380~500nm

UVBはサンバーンといって、肌が赤くなる火傷状態を作る紫外線です。

UVAは、日焼けに加え、しわ・たるみやシミの原因になり、美容上、もっとも避けたい紫外線です。

そして、ブルーライト。これはパソコンやスマホ使用者の増加により、人間の目に影響が出るのでは?と危惧されている光です。でも実際のところ、その影響はよく分かっていません。肌への影響まで心配するのはどうかなとも思います。

赤外線は可視光線ではなく見えない光ですが、体の内部にまで届き暖かくなる光でしたね。ここでは問題なしとして触れません。

白浮きしやすい酸化チタン、紫外線防止力の弱い酸化亜鉛……こういった弱点を克服した肌に優しい紫外線防止剤として、酸化セリウムが役立つことを期待します。

まだ実績の浅い成分ですが、あと数年もすれば、さらなる改良が進み、評価も定まってくるでしょう。楽しみです。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 酸化チタンや酸化亜鉛の難点を克服した紫外線散乱剤が酸化セリウム
  • 光の遮断範囲が広いのが特徴、でも実績が浅いため、今後の動向に注目!
黒板に注目!

編集後記

今回は新しい紫外線散乱剤である酸化セリウムを紹介しました。以前から生活に密着した製品に使用されている成分がスキンケアにも登場というのは不思議な感覚ですね。

まだ馴染みが少ないかもしれませんが、サッポーが勧める紫外線散乱剤の仲間ということで、これからの動向を見ていこうと思います。


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