
シミやしわ・たるみなど、肌の老化原因になる紫外線ダメージについて、前回はポイントをまとめました。今回は実践編です。具体的な紫外線防止のケアをパターン別に紹介していきます。
紫外線ダメージは積み重なるものなので、スキンケアも積み重ねが大事です。それなのに、間違った方法で行っていた……では悲しすぎます。今一度、確認しておきましょう。
今回は、敏感さのない普通肌を想定して案内しています。
紫外線防止アイテムと生活パターン別使用方法
紫外線対策に使用するアイテム

- A.日焼け止め下地クリーム
- 酸化チタン・酸化亜鉛(紫外線散乱剤)が主成分の製品
- B.ファンデーション
- 酸化チタン・酸化亜鉛(紫外線散乱剤)が主成分の製品
※パウダー・リキッド・クリーム等のタイプは問わない。 - C.耐水機能強化型の日焼け止め下地やファンデーション
- シリコン油(○○コンor○○シロキサン)が上位表示(配合量が多い)の製品 ※紫外線防止には、紫外線散乱剤or紫外線吸収剤が使用されている。
紫外線散乱剤・紫外線吸収剤・耐水機能強化、それぞれの特徴は前回の美肌塾を参考にして下さい。
生活パターン別、紫外線対策
- 1.一日中、家で過ごす日(時々ベランダに出たり、窓際で過ごす)
-
全く防御しない、はNGです。BのみでOKでしょう。Aを重ねても問題ありません。
ベランダや窓際は陽の直射を受けていなくても、1/3~1/2程度の紫外線が散乱しています。外出しないからといって、紫外線対策なしで済ましていては、さらなる健康肌と美肌は望めません。
もちろん、ベランダや窓際に出ることも立つこともない場合、紫外線対策はなしでOKです。
- 2.時々紫外線を浴びるが、10分~15分がせいぜいで、大汗をかくこともない日
-
この程度の時間であれば、BのみでOKです。用心したい場合や少し紫外線に浴びる時間が長くなる日は、AにBを重ねましょう。ダブルガードでさらに安心です。
- 3.雨の日・曇りの日の外出
-
基本はBのみでOKですが、AにBを重ねて、晴れ間に備えておくと安心です。
雨や曇りなら紫外線対策はなしで良いと思う方もいるかもしれませんが、いつも通りの紫外線対策をしておくのが基本です。雨や曇りでも晴れた日の紫外線量の1/3~1/2程度は浴びているのです。
- 4.戸外で陽を浴びる頻度が比較的多い、浴びる時間が2よりも長い
-
こちらの生活パターンが日常になっている方が多いかもしれません。毎日のことなので、肌に負担なく、きちんと紫外線を防ぐことが大切です。
具体的には、AにBを重ねることです。
化粧が崩れを起こしやすい肌や環境であっても、紫外線散乱剤ベースの紫外線防止が基本です。Cや紫外線吸剤ベースの製品を続けて使用すると、その日その日は気づかなくても、着実に肌の育ちにブレーキがかかります。気づいた時では遅いのです。必要に応じ、化粧直しができる備えをしておきましょう。
- 5.戸外で紫外線を浴びる頻度が多い、浴びる時間が長い特別な一日(子どもの運動会、アウトドアのレジャーやスポーツなど)
-
汗による化粧崩れが予想され、また化粧直しができない時は、Cで対応します。でも、化粧直しができる環境であれば、A+Bが良いでしょう。
紫外線ダメージをまともに浴びるのは、肌にとって大きな災難です。シミやしわを初め、様々なトラブルの原因となります。耐水機能強化製品の弊害や紫外線吸収剤の熱刺激の比ではありません。化粧直しができない場合は、迷うことなく化粧崩れを起こしにくい耐水機能強化製品を選ぶのが安心・安全です。
但し、特別な一日限定で次の日もCを使用するのは良くありません。(日常的な使用は避ける)
以上、肌が育つ環境作りに適した紫外線対策を生活パターン別に案内しました。私の場合はちょっと違う……という方は、アレンジして考えてみましょう。分からないという方は、スキンケア相談室をご利用ください。
- アイテム×生活パターンでUVケアを考える
- 耐水機能が強化された製品は、特別な一日に

編集後記
生活のパターンに併せて、UVケアもアレンジすることが大事なのですね。多くの方は、1~2パターンで良いと思いますが、覚えておいて損はありません。
ぜひマスターしておきましょう!
「サッポー美肌塾」第504号
更新
特集・カラーベールUV
同じテーマの記事を探す⇒!