肌質だから…はもう言わない!肌を信じる

「私の肌質が…」→「肌質じゃないんだ!」

「これは私の肌質だから……」と、好ましくない肌の現実を、仕方がないことと自分に言い聞かせていないだろうか?サッポー美肌塾のスキンケア相談室に寄せられる相談やカウンセラーとのやり取りをみていて、そのような思いに囚われることがあります。

しかし、実際は
『肌は育つと美しくなる』
『肌は育つと健康になる』……のです

炎症性のトラブルに悩む肌は、まずは安定した肌を、
不満の多い肌は、そこそこ満足できる肌を、
そこそこ満足している肌は、もう一段上の美肌を目指す、このようにして肌は変わっていくのです。

肌を構成している細胞の一つひとつが、ターンオーバー(新陳代謝)において、現状よりもう少し育ち度を上げるのは、けっして難しいことではありません。細胞の育ちが少し変わるだけで、肌は変わるのです。日々誕生する表皮細胞が代謝活動を繰り返し、よく育った美しい角質として完成するのは、細胞一つひとつに備わった能力です。

肥沃な土壌があり、太陽の恵みを受け、空気と水があれば木が大きく育つように、肌を作る細胞も環境次第で、美しく育つ能力を元々備えているのです。

あなたの「肌質」、見直してみましょう

もし、あなたが「これは私の肌質だから……」と、諦めていたら、今一度日々のケア、生活習慣等々、肌の環境について見直してみましょう。

私は本当に『肌が育つ環境』を確保しているだろうか?

私は本当に『肌が育つケア』をしているだろうか?

今日の講義では、「肌は育つことによって、確かに変わっていく」ということを確信して頂くことにします。「肌質なんてない!」とまでは言いませんが、本当の肌質の違いは小さなものです。違いを広げていたのはケアであり、自分なのです。

肌質だと思われている代表的なものを見てみましょう

肌質:乾燥肌~脂性肌
ターンオーバーが繰り返される中、一つひとつの細胞の育ち度が上がるにつれて、肌の保水能力が高まります。保水能力の高い肌は、高い恒常性と防御能が強化され、皮脂や汗の分泌は安定しています。乾燥肌は普通肌に限りなく近づき、脂性肌も普通肌に限りなく近づいていきます。
肌質:肌理(キメ)が粗い~細やか
肌理とは、皮溝に囲まれた三角形の皮丘が無数に並んでいる有様をいいます。一辺が1ミリに満たない皮丘と、皮丘を囲む溝の有様を見て、肌理が粗い・細かいと評価しています。しかし、一つの皮丘は無数の角質細胞で構成されています。
この角質がよく育った細胞であれば、皮丘の形が揃い、溝は狭く細くなります。この状態を肌理が細かいと評価しています。皮丘が大きくなったり小さくなったりするのではありません。整うと肌理細やかに見えるのです。つまり、細胞の育ちです。
肌質:毛穴が目立つ~目立たない
毛穴は肌理が整えば、自然に小さく見えます。あるのか無いのか判らないようになります。つまり、一つひとつの細胞がよく育つと目立たない毛穴になっていきます。毛穴は閉じざるを得ないからです。
肌質:ニキビ肌~炎症性のニキビ肌
閉じた毛穴は硬くなりません。毛穴が柔らかいと皮脂がいくら多くても自然に押し出され、詰まることはありません。皮脂が詰まって貯まらないと炎症を起こすこともなくなります。つまり、よく育った肌にはニキビはできないのです。
肌質:アレルギー肌~アトピー肌
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎を起こす部位の細胞一つひとつの大きさは、そうでない部位に比べて相対的に小さいことが知られています。つまり、未熟な育ち度状態でターンオーバーしています。
肌が育つことによって、アレルギー体質やアトピー体質が解消するわけではありませんが、少なくとも皮膚炎は起こさなくなり皮膚の状態はそうでない肌とほとんど変わらなくなります。

いかがでしたか?

「肌が育つと健康になり、美しさが育つ!」を確信できたでしょうか?

イメージ画像:肌の育ちは階段を上るのに似ている

肌の育ちは、階段を上り上の階に行くのに似ています。階段の途中で座り込み、そこから見える風景を「これが私の肌質」と言ってるようなもの。もう少し上ると違った風景が見えるのに、今見えている風景が私の肌質だと思い込んでいるのです。

もし、肌が○○なのは「肌質だから……仕方ない」と思っている自分を発見したら、それは肌の可能性を否定していることになります。肌だって否定されるといい気はしません。諦めるとは、希望を消すことですから……。

表皮は毎日新しい細胞を生み出し、よく育った角質として完成するために、ターンオーバー(新陳代謝)を繰り返しています。今日誕生した細胞の核に刻まれた設計図(DNA)は壊れていません。本当は、美しく育つ力を秘めているのです。

細胞が思い通りに育つ環境をどれだけ確保してあげられるか、これが私達の役割であり責任です。肌は今日もターンオーバーという努力を続けています。肌の希望を叶えてあげましょう。


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