ヘアクリーム・ヘアオイル……とシリコン油

様々なヘアケア製品を前にした女性のイメージ

今回は、ヘアケアについて届いた相談を元に講義をすすめてまいります。

ヘアケアが好きな“Y.T”様、シャンプーやコンディショナーのシリコン油が髪に与える影響は解ったけれど、ヘアオイルやヘアクリームについて疑問を持たれたようです。

“Y.T”さんのご質問・相談

ヘアケア製品も色々使っているのですが、シリコンが主成分になっているものが多かったです。濡れた髪につけるヘアオイル、乾いた髪に使うヘアクリーム、スタイリングクリームなど、ほとんどにシリコンが入っていました。

成分の1番目や2番目に記載があるものは、これは大丈夫か?と心配になりました。ヘアケアが好きで色々持っていますが、成分を見てショックを受けています(笑)

お風呂で使うもの以外のヘアケア製品については、サッポーさんのお考えはいかがですか?

読者の中にも、ご自身のヘアケア製品を見に行こうと思った方がいらっしゃるかもしれません(^^;)

サッポーでは、ヘアケアの基本を

  • 洗い過ぎないシャンプー
  • トリートメントによる髪内部の補修ケア
  • コンディショナーによる髪表面の保護ケア

と案内し、ヘアオイルやヘアクリームについては触れておりませんでした。けっして、一切考えなくてよいと言うつもりはなかったのですが……。

プラスアルファとして、もう一手を望む視点がサッポーに不足していたようです。良い相談をありがとうございました。

自分の髪を見る女性のイメージ

私達は毎日鏡を見ながら、髪型を整えます。この時に……

  • 「もっと艶があったら!」
  • 「サラサラさせたい!」
  • 「ボリュームアップさせたい!」
  • 「広がりを押さえ、まとまりが欲しい!」
  • ……

様々な思いが募ってきます。そして、ヘアオイルやヘアクリームなどがこのような不満をある程度解消してくれます。

そんな便利なアイテムについて、今回はみていきましょう。

ヘアオイルやヘアクリームの目的や働き

ヘアオイルやヘアクリームの大きな目的は、

整髪

傷んだ髪表面を滑らかに整え、乾燥から護る。艶を出し、スタイリングをしやすくする。

補修

第一に傷んだ髪内部の仮修復を行う。併せて髪表面を整えるものもある。

この2方向に集約されます。順に説明します。

整髪:髪表面を整える

多くはこちらの目的で使用され、製品もこのタイプが多いように思います。

ヘアオイルもヘアクリームも主成分は様々なオイルです。

サラサラ~サラサラしっとり~重量感のあるしっとり、まで様々な製品が用意されています。テクスチャーや香りなど好みによって使い分けて問題なしです。

しかし、ここで留意すべき点が一つあります。

“Y.T”様ご相談のシリコン油高配合の製品です。肌とは違い、髪につけるため、影響度はそこまで大きくありませんが、あまりサラサラしすぎるものは注意が必要です。

特に髪の傷みを自覚している場合は、サラサラ感を追い求めるのは即止めるべきです。髪が乾燥し、傷みの進行が加速します。

少なくとも使った時はよく見えるので、傷めば傷むほどに使わずにいられないという悪循環に陥りやすいので注意しましょう。

補修:トリートメント効果

髪は一度傷んだら元に戻すことができません。でも、そのままにしておくと髪内部の乾燥が進み、さらに傷みが拡がります。

そのため、保水能のある流動タンパクを髪内部に導入し、傷みを仮修復します(トリートメント)。そして、元気な髪が生えてくるのを待つのです。

傷んだ部分がカットされ、新しい髪に入れ替わるまでトリートメントを継続して行うのが大切です。

洗髪した時がもっともキューティクルが開き、仮修復状態を作るのに適しています。なのでサッポーでは、洗髪時のトリートメントをお薦めしています。でも、洗髪時でなくでも作れます。

但し、この時洗髪時にコンディショナーを使用していたら、トリートメント効果は半減することを知っておいてください。コンディショナーの保護効果(コーティング)により、髪内部にトリートメント成分が入り込みにくくなるからです。

いかがですか。様々なヘアオイルやヘアクリームの目的や働きが理解できましたか?

サッポーがお薦めするヘアオイル・ヘアクリームの活用法

活用法の前に、髪の性質と特徴を押さえておきます。

  • 毛母細胞(表皮細胞)によって作られる
  • 痛みを感じず、炎症を起こさない
  • 35cmの長さなら、毛先は35ヶ月前(約3年前)のものである
  • 一度傷むと修復されない
  • 髪の傷みは拡大するため、伸びてくる髪も弱く傷みやすい

このようなことからも、髪には普段から補修と保護が必要だということがわかります。あなたの髪の状態に合わせて、以下の3つのステージから、適したケアを行いましょう。

A.ダメージがなく、しなやかで美しい髪を維持できている
ヘアケアに勤しむ女性のイメージ

普段の日は、シャンプー(洗髪)とコンディショナー(保護)を行うのみとし、週に一度トリートメント(補修)を行います。傷みのない髪ならトリートメント不要と言いたい所ですが、保険として週一の仮修復をしておきます。

ヘアオイル・ヘアクリームの必要はないでしょうが、利用してスタイリングを楽しむのもいいですね。

B.ダメージはあるが、それなりの美しさとしなやかさも備えている

トリートメントを週2~3回行います。これで伸びてくる髪の健康が保証され、2~3年もすれば、さらに見違えるように変化しているでしょう。

もし、髪をもっと美しく見せたいなら、ヘアオイルやヘアクリームを利用しましょう。但し、シリコン油高配合の製品は避けます。

C.ダメージが多く、切れ毛・枝毛が多発。見た目も手触りもよくない

シャンプー→トリートメント→コンディショナー、を毎日行います。3年間は覚悟して続けましょう。効果はすぐには現れませんが、髪が伸びてくるにつれて実感できるようになります。

ヘアオイル・ヘアクリームを毎日活用します。見映えを良くしたり、洗髪時の補修・保護効果を援護してくれます。もちろん、シリコン油高配合の製品はタブーですよ。

いかがでしたか。

カラーリングやパーマをしている人の割合が高いため、Bのステージにある髪が多いと想像します。

Aのステージを目指したいですね!ケアが容易で、しかも美髪を維持できます。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 傷んだ髪はシリコン油の悪影響を受けやすい、上位配合のヘアケア製品は避ける
  • 髪が健康で美しくなれば、ヘアケアも簡単で自由自在になる
黒板に注目!

編集後記

ヘアオイルやヘアクリーム、色んな種類がありますね。しっとりさせたり、サラサラさせるタイプも様々あり、まさに千差万別の世界です。

髪の傷みはじわじわと進行し、よくなるのもじわじわですから、製品の選別と状態に気づいてあげることは、物言わぬ髪にとって大切ですね。

「サッポー美肌塾」第682号 / 2019年1月23日 発行


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