色の白さは関係なかった!透明感のある肌を目指すには?

すりガラスに水のイメージ

そもそも「透明感のある肌」ってどんな肌?

「透き通るような肌」「透明な肌」……肌の透明感を表現した様々な言葉があります。あなたは、「透明感のある肌」と聞いて、どのような状態をイメージするでしょう。

  • シミや、くすみのない肌
  • とにかく色の白い肌
  • 日焼けしていない肌
  • 凹凸のない、均一な肌
  • ……

このように人それぞれ、想像する「透明感のある肌」は違うようです。これでは、収集がつきません。シミや凹凸などの個々のトラブルは、サッポー美肌塾の該当講義を参考に取り組んでもらうとして、ここでは「透明感のある肌」をサッポー流に定義することにしましょう。

『透明感のある肌とは、肌が保持する水分量の多い肌』

これが、透明感のある肌の資格条件です。

どういうことでしょうか?解説していきます。

適切にケアされた肌環境の下で、正常なターンオーバーが繰り返されるようになると、次第に 肌自身の水分保持量が増えてきます。それは、一つひとつの細胞が角質になる頃には、機能が高く、個々の角質の水分保持力も高いからです。裏を返せば、ターンオーバーが上手くいかないと、機能が高まらず、水分保持力が低いままとなり、肌に透明感が生まれないのです。

水分を含んだ角質が層をなすと、当然、肌全体の水分保持量も高くなります。肌に透明感が備わるのは、このような仕組みになっているのですね。

例えて、分かりやすく説明すると、肌は磨(す)りガラスのようなものです。不透明な磨りガラスが何枚も重なっているのが実際の肌です。磨りガラス1枚だけなら、水をかけると透けて見えるようになります。

しかし、何枚もの磨りガラスが重なっている場合、一枚目だけに水をかけても、全体の透明度は余り高まりません。1枚1枚の磨りガラス全てに水をかけないと透明にならないのです。

肌(表皮層)に保湿ケアをしただけでは、透明感のある肌というには物足りなさを感じるのはそのためです。

つまり、肌の上から下まで水分を多く含むようになると、「透明感のある肌」が実感できるのです。このように、肌組織全体に水分が多くなると、 しっとりさを演出するだけでなく、美しい肌に共通する様々な側面が現れてきます。肌の透明感はその代表的な良さの一つです。

色では決まらない、肌の透明感

ここで、

「『色が白い=透明感がある』ではないの?」

という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

確かに、色が白いことは美肌の条件のように思われがちですが、単純に肌が白いだけなら、美しいと思わないはずです。いくら色が白くても、かさつきがちであったり、ベタベタテカるような肌は美しく見えないのです。

逆に、いくら地黒であっても、肌の透明度が高いと、本来の肌色より色白に見えたり、美しく見えるものなのです。芸能人や身近な人で、思い浮かぶ人がいるでしょう。肌組織に水分の多い肌が魅せる錯覚に過ぎないのですが、これが何とも言えず、肌を美しく見せているのですね。

肌の透明感の正体

美白化粧品やくすみをなくすような化粧品が流行っていますが、けっして肌の透明感を作るものではありません。一歩間違えると、色白になるどころか、却ってシミやくすみが増したり、肌の健康が損なわれ、さらに透明感のない肌になってしまうこともあります。

ここでの解説は割愛しますが、下記の講義が参考になるので、またお読みください。

参考:「肌に赤みや白斑が!?日本を揺るがした美白製品の話題

肌の白さが透明感のある肌の必須条件のように思いがちですが、まったく関係ありません。本当に大切なのは透明感があること、つまり、肌の水分保持力を高めることなのです。

「私は肌が黒いから……」と諦めていた人も、希望がわいてきたでしょうか?
明日の肌がどのように変わっていくか、楽しみになってきましたね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 肌の透明感は、肌の水分保持量の高まりによって実現する
  • 水分保持量は、肌を構成する一つひとつの細胞の能力による
黒板に注目!

「サッポー美肌塾」第31号


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