髪の美しさを育てる

髪の毛も皮膚の一つって知ってましたよね。
それも角質なんだって…これは知ってましたか。
そう言えば爪も角質らしい。

私たちの身体の表面を飾るのはみんな角質なのですね。
「美肌を授業する美肌塾なら毛髪や爪についても授業すべき」
このような声として、多くの読者の指摘をいただきました。

サッポーの片手落ちでした。取り挙げてまいります。
スキンケア感覚で見てまいりましょう。

 
 
《《C
C子
若い頃はロングのストレートでね。
風になびく黒髪……振り返り見られたもんだ。
《《B
B子
……Cおばさんが?
昔の女性はみんなパーマヘアだと思ってた。
《《A
A子
ヘアスタイルを変えるのはとても勇気がいりますね。
時々フッと変えてみようって….。
でも思うだけが多いのですけど。
《《C 勇気がいるのは当然だよ。
“髪は女の命”というだろう。
むやみに変えるものではないが、自分を変える勇気は昔から女の方が持っていたのさ。
S》》
サッポー先生
ハイ、授業を始めます。
 
 

髪の美しさを育てる

 
 
S》》

様々な髪型(ヘアスタイリング)を楽しむことが出来るのは、素晴らしいですね。
しかし、元になる髪の毛がきれいでないと、映えないのも事実。

美しい髪を作るには、どうしたらよいか。
スキンケアと同じ真剣さで、ヘアケアを見ていきましょう。
ポイントは、肌と同じ“角質ケア”にあります。
髪の毛も皮膚の変形したものだから当然でしょうか。
まず大きな視点から、あなたのヘアケアを見直してみることにします。

 
 
サッポーの
S》》
視点

「健康な髪を育てる」…この視点に髪の美しさを育てる秘密が全て網羅されています。

  • 髪が健康を失うと髪の美しさも失われる
    (美しさを失った髪は健康が衰えている)

髪の健康と髪の美しさは、上のような関係にあるのですね。
健康な髪を生み、育て、維持する…この視点はいつもヘアケアの原点に置いておきましょう。

それでは、髪の健康のキーは何処にあるのでしょう。

▼ ヘアケア三つの観点

健康な髪、美しい髪を作り維持している要素を三つの観点から捉えます。

  1. 頭皮の健康を維持する
  2. 髪をダメージから守る
  3. 傷んだ髪の綻びを補修する

以上の三要素がいつも満足出来る状態であれば、髪の健康は保証され、美しさを如何様にも表現できる状態をあなたに提供してくれます。
一つひとつ概要を見ていきます。

 
 

1.頭皮の健康を維持する

 
 
サッポーの
S》》
視点

髪は肌でいう角質(ケラチン)に当たるものです。
表皮でいえば基底細胞が角化細胞を作り角質が作られていきますが、髪の毛の場合、角化細胞を作るのは毛母細胞と名付けられています。

頭皮に密在し、角化細胞(毛幹)を作り続けています。
これの成長したものが、毛髪です。
表皮の角化した角質より、さらに強靱な角質として作られます。

従って頭皮をいつも健康に維持することは、健康な髪を生み続けるためのベースとなる大切なヘアケアです。
では、頭皮の健康を促進し維持するには、どうしたらよいのでしょう。
つまり頭皮ケアです。

頭皮ケアの基本は、スキンケアと考え方はまったく同じです。
頭皮の環境と性質が顔の肌と異なる点だけ、ケアの方法も少しだけ変化させて考えればよいわけです。
スキンケアでいう“洗顔・保湿・保護”を、“洗髪・保湿・保護”と言い換えて、それぞれが適切であればよいわけです。

大まかに視点を解説しておきますと、

1. 洗髪で大切なのは頭皮を適切に洗うこと

髪は二の次というわけでなく、髪を傷めず頭皮を洗うことにより、結果として髪もきれいになっている…こんなイメージがベストな洗髪です。(別の機会に詳述します)

2. 髪により保護される頭皮の保湿・保護は殆ど無視して良い

髪の多い女性の頭皮は男性より良い環境にあります。
肌でいえば衣類でいつも保護されている部分に当たります。
適切な頭皮の洗浄が行われていたら、あとは頭皮の汗と皮脂、つまり天然の化粧水と乳液(クリーム)で十分適切な保湿保護が行われるようになっているからです。

頭皮の健康維持のポイントは洗髪にあるのですね。
洗顔と同じで洗い過ぎることなく、頭皮の角質を大切にしながら、汚れだけを適度に落とすことが大切です。
頭皮は顔より皮脂量が多いのが特徴ですが、その他は同じと考えてください。

 
 

2.髪をダメージから守る

 
 
サッポーの
S》》
視点

髪が受けるダメージについても、肌と同じように考え、対処することが必要です。
もちろん、髪の持つ性質から、注意点は肌とはかなり異なっています。

まず受けるダメージの種類ですが、

1. 紫外線・乾燥・酸化など環境から受けるダメージ

これは肌と同じですが、肌ほど大きな悪影響は受けません。
しかし、既にダメージで傷んだ髪にとって、乾燥は大きな悪影響を与えるものとなります。
乾いた髪は肌の角質と同じで、脆く壊れやすくなっています。
さらに乾いた髪は帯電しやすく、静電気によるダメージを受け、髪を生み続けている毛母細胞の劣化が進むようになります。
これは髪の命にとって、致命的な悪影響です。
髪が帯電しやすくなったら要注意です。
外見が美しく見えても、既にダメージ毛と呼ばれる状態です。

2. パーマ・カラーリング..など化学的ダメージ

パーマや、染毛・ブリーチなどは、キューティクル(角質)で守られた髪の中心構造物である、もう一つの角質繊維群や、これらの繊維を満たす間充物質(タンパク質etc)に化学的に働きかける、かなり負担のかかるヘアメイクと言えます。

ケラチンで出来た繊維の結合を化学的に解き、再結合することにより、髪に様々なウェーブをつけるのがパーマです。
癖毛をストレートヘアにするのも同じ方法です。

カラーリングは髪の中にあるメラニンの脱色と色つけを、やはり化学的な作用で行うものです。
ホームケアで可能なヘアマニキュアと違って、かなり大胆でリスクを伴うものだけに、施術者の知識と技術の巧拙により髪が受ける影響には、大きな違いが出てきます。

技術の巧拙が大きな影響を与えるものですが、繰り返すことによってどうしても髪の構造破壊が進みます。
乾燥が進むようになり、脆くなると切れ毛・枝毛などの大きな素因になっています。

3. ホームケア・サロンケアにおける物理・機械的ダメージ

洗髪・タオルドライ・ドライヤーブロー・ブラッシング、レザーにはさみやアイロン使用などにおける不適切な判断と、稚拙な技術による髪の損傷が平然と行われています。
損傷を受けた髪は乾燥しやすくなり、さらに壊れやすく、静電気の悪影響を受けやすくなるのは▼1の乾燥と同じです。
日々行われるケアの巧拙により、確実に増え蓄積されるダメージなので、正しい知識の元に確かなテクニックを身につけていくことが、とても大切になります。

4. 静電気によるダメージ

これは、髪に直接的なダメージの痕を残すものではないので目立ちませんが、実は恐ろしいダメージです。
静電気の影響を受けやすくなるのは、髪の乾燥から始まります。
帯電した髪は数千ボルトから一万ボルト以上もの電位となっています。
帯電による刺激が繰り返されると、毛母細胞内に気泡が生じ毛母細胞が劣化、働きが弱まっていきます。
この結果、細毛(薄毛)、脱毛などが進行していきます。

このように髪が受けるダメージを見てくると判るように、肌と違ってかなりリスキーな扱いが髪を傷めていることが判ります。
そしてダメージを受け一度損傷すると、乾燥が重要な因子となり、さらなるダメージの進行へと導いていることが判ります。
髪をダメージから守るには、髪が受ける損傷を少なくすることが大切だといえますが、その実行は正しい知識に基づく適切な判断が、それぞれの場面で行われていくことにあります。
これらの一つひとつについては、別の機会に講義することにします。

 
 

3.傷んだ髪の綻びを補修する

 
 
サッポーの
S》》
視点

前段2でダメージから髪を守るには、まず受けるダメージを少なくすることでした。
しかし、丈夫な髪であるが故か、お好みのヘアメイクをやめなさいというわけには行かないようです。

減少させる努力とは別に、ある程度のダメージは承知で、美しい髪、健康な髪作りを提案していくことが、現実的なサッポーの提案すべき内容になってくるようです。

このような立場から綻びの進行を止め、損なわれた美しさを取り戻す“髪の補修”という対処=ヘアケアが、寿命の短い肌の角質と違って、大きな意味を持ってきます。
ちぎれた髪を繋ぐことは出来ませんが、乾燥しやすくなった髪、破損した髪の構造物内に保湿力のある成分を注入・浸透させ、水分量を増やし構造物の結合を補強しておくのです。
静電気の防止にもなります。
スキンケアで言う、“保湿(整肌)”に相当するケアです。

しかし、これだけでは傷の手当てをしただけです。
仕上げに、包帯を巻いておく必要があります。
傷んだ髪の表面(キューティクル)もやはり傷みが進行しており、補修しておかないと、上の保湿剤だけでなく、構造物本来の間充物質が流出してしまうからです。
肌で言う、“保護”に相当するケアです。

このような髪の補修は、ヘアケアにおいてはトリートメント・ヘアパックなどと呼ばれています。
ダメージや綻びの進行をストップさせる効果があります。
2年も3年も美しい状態に維持するためには、とても大切なケア、必要なケアとなっています。

 
 
S》》 以上、いかがでしたか。

髪の美しさを育てるヘアケア三つの観点を大まかに掴んでいただけましたか。
あなたの問題点はどの辺りにありましたか。
髪が生まれ育ち、維持される中にまた、健康な髪を生み育てる秘密があるのです。
偏ったこだわりで「これが大切」というような一面的なヘアケアになっていたら、髪の美しさは作れません。
この点を強調するために、本日の授業は総論的な内容になりました。

 
 
 
 
《《A ウン、本当に肌と同じなのですね。
でも、40~50日で全て入れ替わってしまう肌の角化細胞(表皮)と違って、髪は2年も3年もつきあうところがミソですね。
ホントのロングヘアの人なら、5~6年美しい状態に維持しないといけないってところがスゴイ。
そんな人…わたし尊敬します。
《《B そんなの平気よ。
Cおばさんが言ってたように美しくあるのは人のためなんでしょ。
人を喜ばせるってわたし大好きなんだもの。
《《C もう10センチ、ロングヘアーにチャレンジするかい。
しかし浮気なB子がよく言うよ。
今の毛先の状態を見たら、B子の泣き顔が見えるようだがね。
《《B この肌を見てかつてのニキビ肌が想像できる?
出来ないでしょ。
これがわたしの実力よ。(10センチといえば10ヶ月ね)
《《C 次の10センチは十倍難しいのさ。泣き顔が楽しみだな。
S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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