化粧品や医療では治せないシミ、でも肌はその力を持っている

シミの写真

世間には、様々なシミ解消策がありますが、確立された方法はありません。現在の医科学では確実な対処はできないというのが(残念ながら)結論です。

医薬や医術でできないのですから“この化粧品をつければ良くなる”というものも当然ありません。

ならばシミはなくならないのか?というと、現に「シミが消えた」といった話は聞きます。間違いなく、なくせるものなのです。

しかし、なぜ消えたのかはよく判らない……ここに「これでシミは消える!」という様々な流説や、シミ対策製品が生まれる余地があるのでしょう。このような回り道をすることがないよう、読者の皆様には「本当のシミ対策」をしっかりと押さえていただきたく思います。

いずれにしても一度できたシミが消えるには、順調にいっても一年程度の期間が必要です。このような努力をしなくて良いように、まず防止することが基本だと心得ましょう。

防止するには、まずシミがなぜ作られるかを知ることが基本です。これを知らないと、隙だらけの防止策になりがちです。

基本的な姿勢・対策を挙げていきます。

シミはトラブルでも病気でもない

シミは、メラニンが異常に多く表皮に存在している状態です。メラニンの最も大切な役割は、紫外線の侵入を防ぎ、細胞やDNAの損傷防止をすることです。

その意味でシミの部分は、肌の紫外線防御機能が強化されていると言えます。肌としては当然の働きをしたつもりなのでしょう。

シミのもう一つの役割は、身体や心の不調和をホルモンや神経の作用で肌に伝え、メラニンの異常生産を促し、私達に知らせることです。

「なにもシミで知らせなくても……」というのは、私たちの勝手な美容上の言い分です。肌にとっては然るべき対策、シミ作りを決めるのは肌なのですね。

つまり、シミ作りを肌が決断する時とは、

シミは肌からの警告
  • 紫外線を初めとするダメージの大きさが、肌の防御能力を越えると思ったとき
  • 身体や心の不調が、心身に大きな悪影響を及ぼしていると思ったとき

「思ったとき」では、どの程度なのか曖昧です。しかし残念ながら、スケールのような測り方はできません。とにかく肌が「これは危ない!」と判断すれば、メラニンの大量生産を始めるのです。

シミ防止の適切なスタンス

肌がシミ作りを始めないように、ダメージを避けることと心身の健康が大切だと判りました。しかし、ダメージは至る所にあり、その程度も様々です。心身の健康といっても、そうそう上手くコントロールできるものでもありません。

となると、やはりサッポーでは最低限、「肌の健康維持」を推奨したいです。

  • 肌が不健康なら、弱い紫外線や他のダメージでも肌はシミを作る決断をする。

逆に言えば、肌が健康に維持されていたら、そう安易にメラニンの大量生産を肌が決断することはないということです。健康な肌とは、よく育った角質で守られた肌のことです。

このような肌には「余裕」があります。少しの失敗があったとしても、すぐに軌道修正されたら、焦ってシミを作ろうとはしないのです。

また、「とにかくシミには紫外線対策!」といって、紫外線吸収剤や耐水機能強化(ウォータープルーフ)製品を日常使用していたら、肌への負担が大きく、いつの間にか肌が敏感になって、様々なダメージを過敏に受け止め、シミを作ってしまった……というのは、よく見られる失敗パターンです。

良かれと思って、自分で不健康な肌を作ってしまっている例です。

  • 心身に不調があるときに強めのダメージを受けると、健康な肌でもシミが作られやすい
心の不調がシミを作ることも

肌がいくら健康であっても、体調が思わしくない、心配事や不安、イライラなど心の状態が継続して不安定な時、ホルモンバランスと神経の働きが作用し、肌は不安定でメラニン生産が増えます。

このようなとき、普段は何でもないダメージが肌にメラニンの大量生産を決断させるダメージとして伝わります。引き金になりやすいダメージが紫外線です。

いかがでしたか?
シミの発生に紫外線が絡んでいることが多いのは間違いありません。しかし、それが全てではないのですね。

前段のように不幸・不運なことが重なってできることもあるのです。なので、シミ防止にはバランスの取れた肌管理が必要なのです。

曖昧な言い方になりますが、肌に「危ない!」と思わせないことが根本的なシミ防止策です。肌が私達を信頼していると、そう易々とはシミを作りません。肌の信頼を得るには、まず肌との普段のつき合いが大切だということです。

次回は、できてしまったシミの解消策について、解説していきます。シミを作るのと同様、作るのをやめるのも肌次第です。

「メラニンの生産はもういいよ」という私達の声を、肌が聞き入れるか否か、肌に信頼されるか否かが試されています。そして、困ったことに、これに失敗する人が多いのが現状なのです。

シミの解消策自体は簡単ですが、奥が深そうですね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • シミとは、肌が必要な対応として起こしている
  • 基本的に肌が健康であれば、シミを作りにくい
黒板に注目!

編集後記

シミの解消法のまず一歩として、防止法やその心づもりを紹介しました。シミは肌のSOSなのですから、肌に危険を感じさせないということが大事です。

スキンケアだけではなく、健康的な生活や気持ちの持ち方なども大いに影響してくるのですね。

「サッポー美肌塾」第129号 / 2003年6月27日 発行


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