界面活性剤、鉱物油

 
 
S》》
サッポー先生
こんにちは、サッポーです。
今回は“みちよ”さんのリクエストを紹介します。
 
 

>  皮が剥げやすい(角質?)のが悩みで、メルマガを興味深く読んでい
>  ます。メルマガに書いてある事は、とても共感でき、是非使ってみたい
>  とも思うのですが、、。
>  今まで「界面活性剤や鉱物油を使わない」と謳っている会社の製品を
>  使ってきたのですが、御社はその辺はどうなのでしょうか?
>  防腐剤についての記述は読ませていただきました。

 
 
《《C
C子
鉱物油と聞くと、やはり恐ろしい気がするね。
顔になどつけるものじゃない名前だよ。
センスがないったらありゃしない。
《《A
A子
スクワランも鉱物油と聞きましたけど、本当ですか?
《《C あれは、水素を添加して、酸化しないように鉱物油と同じ構造に加工したものらしいよ。
だから“鉱物油”と誰かがいったのさ。
利用できるものは何でも、という感じだな。
あたしゃ金輪際、名前だけでの判断はやめることにするよ。
《《B
B子
鉱物油って悪いイメージ?ダイヤも鉱物なのに?
《《C 先生、授業の時間だよ。
S》》 ハイ、授業を始めましょう。
 
 

肌に良い成分?悪い成分?

 
 
サッポーの
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“石油系”“油性化粧品” “表示指定成分”“界面活性剤”“パラベン”“添加物”“合成”……
過去様々な化粧品に使用されている成分に、様々な定義のあいまいな形容詞が付き、何となく悪いイメージが作られてきました。

一方で“植物系”“自然成分”“無添加”などはよいイメージを持つものとして使われてきたように思います。
“表示指定成分無添加”や“オイルフリー”“アルコールフリー”などもあったように記憶しています。

良い成分?
悪い成分?
美肌塾読者の方々はどのようなイメージをお持ちでしょうか。

 
 

薬事法の大改正

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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2001年4月に始まり、2002年10月に完全施行された薬事法の改正で、全成分表示が義務化されました。
これを境に、前述のようなイメージを利用して良く見せたり、逆に悪いものは使っていないというイメージ作りをしたり…というような商法は殆ど見なくなりました。
専門外の一般人でも、ちょっと調べると嘘がわかるようになったからですね。

化粧品に良く使用される3000余りのほぼ全ての成分は、何処のメーカーも使える立場にあります。
いかに良いものを作るかが競われている世界です。
顧客の肌が美しく健康になることが、それぞれの企業にとっても良い結果を生む世界です。

肌に良い成分、悪い成分というものがあり、良い成分を使用すれば肌に良い化粧品ができるのであれば、みんな良い成分を使用します。
しかし、そんな安易な世界ではなく、最初から不適切な成分は使えないようになっているし、不適切な使用をしてはいけない成分は使用基準が厳密に決められていました。

化粧品会社も消費する人も真に目指すべきは、健康で美しい肌が育つようなスキンケア製品・スキンケアであるはずです。
全成分表示された成分名を見ても詳しくはわからないのが、一般的な消費者の視点です。
そこで、様々な成分の持つ特徴の一面だけを取り上げ、良いとか悪いというレッテルを貼り、化粧品そのものの優劣よりも、良い・悪いのイメージを売るといった商売への利用が出現したものとサッポーは想像しています。

長い間放置されてきた成分表示の問題が改正されたわけですが、消費者としては何も変わった感じがしないばかりか、長いカタカナの名前が羅列されるようになっただけで、以前の方が判りやすいくらいに思われた方も多いのではないでしょうか。
しかし、企業側としては大きな変化が進んでいるようです。
一消費者として判らない表示でも、全部表示することで誰かにはよく見えるものとなりました。
公には嘘をつけなくなったということですね。

販売の姿において、業界の正常化が進んでいくものと期待しています。

 
 

界面活性剤

 
 
S》》 お尋ねの界面活性剤と鉱物油について、サッポーのアドバイスを附記します。
サッポーの製品は必要に応じて、界面活性剤も鉱物油も使用しています。
 
 
サッポーの
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界面活性剤は化粧品作りにとって欠くことのできない存在です。
また、化粧品の持つ機能を、良きにつけ悪しきにつけ左右する魔法の材料とも言えるものです。

魔法といわれるだけに、界面活性剤の長所が作り出す長所のような欠点が、肌に悪い影響を与えることがあります。
界面活性剤は様々な成分の機能を発揮させるため、化粧品作りの様々なところで利用されています。
界面活性能による起泡・消泡・乳化・分散・浸透・洗浄・可溶・柔軟・保湿作用が利用されます。

肌に対し問題が発生しやすいのは、洗浄・浸透・保湿に使用された場合です。
例えば、油性の汚れにくっつき肌を洗浄する作用は、界面活性剤の最大の長所なのですが、このくっつくという界面活性能は汚れだけでなく、角質と角質を繋いでいる脂質(セラミド)ともくっつくのです。
そして、もう一方の“手”で水分とくっつくのです。

するとどうなりますか?

肌に水分が引き留められるため、肌が乾燥しにくく、つっぱり感がありません。
肌がしっとりとしているのです。肌は気持ちいいですね。
ところが、界面活性剤にくっつかれた脂質(セラミド)は、その寿命を縮め、角質と角質を繋ぐ役割を早く放棄することになります。

つっぱり感もなく簡単に洗い流せて良い洗顔料だと思っていたら、このようにして角質が予定より早くはがれていく隠れた原因を作っている、ということがあります。
つっぱり感がなく、肌を保湿してくれる長所が、じつは肌の機能低下を起こしていく構造的欠陥を作り続けていたのです。

同じ原理が肌につける乳液やクリーム作りに利用されているわけですが、この場合は“乳化作用”と呼ばれます。
乳化や他の微量成分の可溶化剤として利用される限り、肌に作用する“手(界面活性能)”は持っていません。
全く別の働き・作用として働いているのです。
しかし種類はというと、同じ“界面活性剤”というわけです。

保湿や洗浄に利用される場合、その能力が汚れだけでなく肌に対して作用するわけですね。
洗浄剤の保湿作用とは響きの良い喰わせ者ということです。
肌への浸透に利用されるのも、賛成できない界面活性剤の利用法です。

 
 

私の洗顔料は大丈夫?!

 
 
サッポーの
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肌の洗浄、髪の洗浄には界面活性剤が使用されています。
汚れを落とす優秀な材料であるわけですが、問題もここにもっとも多く発生しています。
企業の姿勢や研究・工夫が大きく現れるところであります。

もちろん、界面活性剤が肌に残る性質を持っているからと言って、ダメなわけではありません。
毒ではないのですからね。
ただ、この界面活性作用が角質を予定より早くはがす方向で作用するため、どうかすると次第に肌は劣化していく、というわけです。

といって余り作用が弱く、汚れを落とす能力が低くなり過ぎてもいけません。
汚れが取れないと言って擦りすぎて角質をはがしていたら、もっと確実な角質はがしになっています。
これでは美肌は育ちません。
微妙な加減が洗顔料には要求されているのですね。

サッポーが勧めている洗顔方法は

  1. 化粧はクリームに馴染ませ、肌から浮き上がらせる
  2. 浮き上がった化粧を石けんで洗い流す

というものです。

最も肌に優しい洗顔法です。
石けんも界面活性剤そのものですが、アルカリ性の性質を持ち、すすぐ段階でアルカリ性が消えると、界面活性能が消えてしまうため肌に残らない、という特性があるからです。
すすいだあとも肌に残る一般の洗顔料とは大きく異なる、素晴らしい性質です。

しかし、面倒さと面白くない点もあります。
二種類の洗顔をしなければいけない面倒さと、肌が傷んでいる人の中には、アルカリ性の刺激を消えるまでの間、チクチクと感じる場合があるからです。
この辺りは、石けんそのものの優劣も影響してまいります。

▼ 補足

サッポーが最近反省していることがあります。
「化粧落としにはクリームタイプかオイルタイプを利用して、洗い流すのは石けん」ということを都度ある毎に申しておりました。
しかし、表現がいい加減でしたね。

読者からの質問で「私の使っているオイルタイプのクレンジングは洗い流せてとても便利」というのです。
そして「毛穴が目立つのが…」というご相談だったのですが、毛穴も目立つはずです。
安易に“タイプ”という言葉をつけるのは、これからはやめることにします。

件の“オイルタイプ”の洗顔料は、オイルに乳化剤としての界面活性剤を使用するのではなく、洗浄剤としての界面活性剤を配合したものです。
見た目はオイルなのですね。
でも、簡単に洗い流せるのです。
だからオイルを利用するなら、ピュアなオイルを利用してください。
でも、少し手間がかかりすぎるので、今の時代には向かないかもしれませんね。

同じように、クリームタイプも“クリーム”と呼ぶようにします。
クリームタイプの洗顔料にも、洗い流せるものが多いのです。
便利ではありますが、肌に界面活性能が残るタイプです。
本当のクリームを使用してくださいね。
価格の張るものが主流ですが、とても大切なステップです。
良いもので安いものを確保しましょう。

 
 

鉱物油

 
 
サッポーの
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サッポー製品に使用されている19種類の油分は、12種類が植物性、動物性は2種類、鉱物由来のものは5種類です。

動植物油の欠点は酸化(化学的変質)が早いことです。
もう一つの特徴(必ずしも欠点ではありません)は、不純物がなおざりに使用されている製品が多いことです。
不純物にアレルギーを示す人が比較的少ないこともあるのでしょう。

鉱物性の油分は、かなり以前のことですが、化粧品に主たる油分として使用されていました。
しかし、精製技術が未熟であったため、毒性の強い不純物が存在し、黒皮症(シミ)の発生が全国的に広がったことがあります。
(ある程度の年齢の方までは)そのときのイメージが大きく残り、当時以来、鉱物油は化粧品からはじき出されてしまいました。

しかし、精製技術が飛躍的に発達し、ピュアなオイルが得られるようになった現在では、また化粧品への使用が進んできました。
医療現場で、手術の傷口の保護や皮膚の保護などにはもっとも安全ということで、もっぱら鉱物油が使用されています。
動植物油では信頼性に劣るというわけです。

動植物オイルにしろ、鉱物油にしろ、大切なのは抽出と精製です。
コストがかかるのもこの部分です。
しかし、このような点は余り訴求力がないためか、それともキャッチフレーズにならないため(?)か、余り話題になることは少ないようです。
消費者に伝えるには、難しいところがあるのでしょう。

現代はこのような心配よりも、如何に肌を守り、気持ちよく使えるものを作るか、という面における競争の時代といえます。
しかし、成分の品質が良くなったことは良いのですが、化粧品作りに二つの方向性が出ているように思います。

  1. 今目の前にある肌を、いかに美しく、居心地の良い状態にするか
  2. 今を良くするより、明日の美肌が育つことを重視する

両方ともに対切なことですが、サッポーが最も大切にしているのは、健康で美しい角質層が育まれるスキンケア・化粧品です。
2を優先にした1、であるべきだと思っています。

スキンケアの方向性は大切です。
一ヶ月もすれば明らかな差となって、素肌の変化として現れてくるのですものね。
化粧品は全て、美肌が育つためにあるべきだ、と考えています。

 
 
S》》 いかがでしたか?
サッポーのアドバイスはお役に立ちそうでしょうか。
肌はいつも健康で美しい姿になろうと努力しています。
スキンケアはいつも原点を大切にチェックしていきましょう。
 
 
 
 
S》》 “みちよ”さん、よいテーマをありがとうございました。
読者の皆さま。今日の美肌塾はいかがでしたか。
S》》 ケアに対する疑問が少しでも湧いてきた時は、お便り(メール)ください。
サッポーがアドバイスを返信します。

また、美肌塾の授業に使用させて頂くことがあります。
その節はご了承くださいませ。

S》》 ハイ、今日の授業はこれまで。
 
 

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