毛穴に白いポツポツ、タオルですっきり? 角栓ゼロを目指すには

角栓をタオルでぬぐってきれいサッパリ、何が悪いの?

タイトルにある“白いポツポツ”って、想像できましたか?

“白いモサモサ”とか、“ふにゃふにゃした白っぽいもの”といった表現も見られます。

読者の“リッキー”さんのご相談を紹介しながら、角栓と毛穴について講義を進めてまいります。

“リッキー”さんのご質問・相談

サッポー様 いつも大切に読ませていただいています。皮脂、角栓についての記事で、私にとっても本当に悩みの種です。

私の場合は既に毛穴が開ききってしまっているようで、入浴の後に鏡を見ると、必ず白いポツポツが鼻のまわりに見えていて、タオルでなぞるようにこすると、すっきり取れるのです。
その後に残っているのはもとの大きな毛穴……という悪循環です。

何か良いアドバイスをお願いいたします。

毛穴に悩む女性はとても多いようです。昔の日本女性に、毛穴が目立って仕方がないとか、角栓に悩むといった話は聞きません。どうしてこんなに毛穴を気にするようになったのでしょう。
また、女性だけではありません。サッポーの相談室には男性からも多くの相談をいただきます。

目立つ毛穴や角栓は肌が育つことによってのみ解消するのは間違いないのですが、成果が上がる前の段階で脱線し、間違いケアに走り出す人が後を絶ちません。

毛穴や角栓の正しい知識を経て、道を誤らないようにしましょう。

“白いポツポツ”、“白いモサモサ”、“ふにゃふにゃした白っぽいもの”とは?

入浴の後に鏡を見ると、必ず白いポツポツが鼻のまわりに見えていて、タオルでなぞるようにこすると、すっきり取れるのです。

これは、取りたくなるでしょうね……。取れる時は痛くもなく、取れた後はきれいになったように見えるのですから。

でも、この白く見えているポツポツって何でしょう?

これは、剥がれかかった角質達です。水分を含み、ふやけた状態の角質が見せる姿です。お風呂から出るとすぐに乾き、乾くと小さく縮んで目立たなくなります。ものによっては白い角質片としてピラピラと毛穴付近に見えていることもあります。

一部はまだ働いている角質層と繋がっており、一部は剥がれかけてフラフラしている状態です。つまり、一つの角質ではなくて、たくさんの角質の集合体なのです。それも角質層の最上層一層だけで起きていることではなく、2~3層、あるいは5~6層にも連なった状態で剥がれかけたもの、角質の巨大な塊なのです。

これが毛穴出口付近に見られるのを、俗に「角栓」と呼んでいるのです。

角栓=角質の塊

鼻周りの角栓(イメージ)

角質の剥がれかかったものを指すが、毛穴出口付近にできるものだけが、角栓と呼ばれている。それ以外の部位なら、カサカサとか、ガサガサ、粉ふき、あるいは肌荒れなどといった呼び方になる。この角栓に分泌される皮脂や化粧品の汚れが絡まり、酸化して取れにくくなり、時に毛穴に栓をするように皮脂詰まりの原因になる。

角栓は正常な角質より小さい死細胞で出来ている。この小さな死細胞は、未熟な表皮細胞の角化したもので、角質同士を繋ぐセラミド等の細胞間脂質が不十分なために乾燥するとすぐに剥がれかける。
ところが、細胞間脂質を分解する酵素も不十分なためバラバラにならず、どこかがしっかり繋がった角質の塊となっている。これを無理に取り除くと、必要な角質も道連れに剥がすことになる。

毛穴が目立つようになった肌では、このようにたくさんの角質が塊でゴソッ、ゴソッと取れていく状態が続いている。肌が育つことのできないターンオーバーになっている。

上の角栓の解説は、拡大して見た肌の様子であり、塊とか、ゴソッ、ゴソッと言われても実感がないでしょう。しかし、角栓の大きさには大小様々あることを知っておいた方がいいでしょうね。また見え方も様々なので、角栓ではないものを角栓といったり、角栓を皮脂の詰まりと思い込む場合など、多少混乱が見られます。この辺りの知識も補強しておきましょう。

様々な角栓の姿

“白いポツポツ”“白いモサモサ”“ふにゃふにゃした白っぽいもの”他にもプニョプニョとか、ヒラヒラ…などと形容されることもあります。白いことが強調されていますが、色づいた角栓もあります。

既に毛穴の栓になっているものと、これから栓を形成するもの

既に毛穴に詰まった状態の角栓は、皮脂詰まりと見た目の区別がつきません。毛穴出口付近の剥がれかけた角質達に皮脂や汚れがこびりつき、固まってしまったものです。文字通りの角質が作った栓、角栓です。

それに対し、まだ栓になっていないものは、白いポツポツやモサモサ、ふにゃふにゃと表現されますが、これも同じ角栓です。入浴して水浸しになったり、汗ばんだ状態が長く続いたりすると現れてきます。肌が乾いた状態だと目立たなかったのが、水分で膨潤し白く見えているものです。

大きさ

汗や水で膨らむと、毛穴の白い点のように見える場合から、毛穴からあふれ出るように大きいものもあります。乾くと、小さく縮みほとんど見えなくなるものもあれば、一方で大きなものはトゲのように肌からはみ出ているケースもあります。

硬さ

角質は爪と同じケラチンというタンパク質で、乾くととても硬くなります。毛穴がザラザラする場合は、角栓だと考えます。トゲのように突き出ている場合は、かなり巨大化した角栓です。

色味

元は角質なので、無色透明です。しかし、肌から剥がれ始めると、皮向けの皮と同じで白っぽく見えます。水を含んで膨潤すると白い綿のように見えます。これに皮脂や汚れが絡んで文字通りの角栓となると、皮脂や汚れの酸化により、黄色~茶色~黒っぽく色づいてきます。ただの皮脂詰まりと似ています。

以上の組合せで、様々な角栓が見られます。

“リッキー”さんの白いポツポツに見える角栓が、どのような状態か理解いただけましたね。

角栓は取るべきか、取らざるべきか

タオルでなぞるようにこすると、すっきり取れるのです。その後に残っているのは、もとの大きな毛穴……。という悪循環です。何か良いアドバイスをお願いいたします。

角栓を故意に取るのはNG!

角栓はどうしても取り除きたくなるものです。みすぼらしく見える肌をきれいに見せたいのは、自然な人の情というものでしょう。しかし、長期的な視点での答えは明らかです。

『けっして取るべきではありません!』

なぞるように優しくタオルで拭ったつもりでも、しっかりくっついていた部分が周囲の角質を道連れに剥がしたり、新たに剥がれかける角質達を作り出しています。次に角質が剥がれやすくなる下準備をしているようなものです。おっしゃるとおりの悪循環ですね。

角栓を取り除いている限り、いつまで経っても正常なターンオーバーになりません。毛穴は開いたままです。角栓もでき続けます。

しかし、逆に「角栓を無理に取り除かず、肌が育つ環境さえ維持してあげれば、毛穴の目立ちは簡単に解消します。新たな角栓もできなくなります。」このように断言できます。ただ、時間がかかることは知っておいて欲しいのです。

肌が幾度かのターンオーバーを繰り返す間、見映えの悪い時期を耐えて、肌が育つ良い環境を維持できるか……それを問われているのです。

角質ですから、いずれ取れていくものです。自然に取れているものです。取れないでずっとあるように見えるのは、新たに剥がれかけた角質が次々と作られているからです。

もし、あなたが「角栓がなくならない」というのであれば、それは同じ角栓ではなく、常に新しく作られたものだと認識しましょう。

ただし、角栓を取り除いた方が良い場合もあります。炎症を伴うニキビに発展しそうな場合です。炎症を起こしてしまうと、もっと肌が育たなくなるからです。この場合は病院に行って、処置するのが安全でしょう。

また取り除く・取り除かないの判断だけではいけません。もっとも大切なのは、肌が育つ環境を作り、それを徹底して継続することです。それができて初めて、剥がれかけの角質の発生が徐々に少なくなっていき、角栓解消に向かうのです。

では、どのようにケアすれば、良いのでしょうか?

毛穴が目立つ肌、角栓のできる肌…サッポーの対策

毛穴が目立つのを改善する・角栓のできない肌に改善する基礎工事は「肌が育つこと」によってのみ可能となります。日々作られ育っている細胞の一つひとつが、以前よりほんの少し大きく育つことです。

言い換えると、標準とされる28日をかけた肌の新陳代謝(ターンオーバー)を実現してあげることです。つまり、毛穴や角栓に悩む肌はターンオーバーが速くなっているので、肌細胞に育つ時間的ゆとりを与えることが大事なのです。このことを目標に日々の肌管理(ケア)を組み立て直すことが必要です。

毛穴、角栓をキーに、日常行っているケアを再点検してみましょう。

洗顔

サッポーが繰り返し警告している注意ですが、角質を剥がれやすくするクレンジング料や洗顔料を選ばないようにしましょう。

洗浄剤には、洗った時の問題に加えて、次の洗顔まで影響する問題があります。洗浄剤である界面活性剤がセラミド等の細胞間脂質にピッタリとくっついた状態で肌に残り、脂質を分解、角質を剥がれやすくするように働き続けるからです。

洗顔は普通一日に二度行いますから、いつもこのような洗浄剤を使用していると、少しずつ角質の剥がれが促進され、気づかない内にターンオーバーが早くなっています。界面活性剤が肌に残らない洗浄剤(クレンジング料や洗顔料)の使用が大切な条件となります。

保湿・乾燥保護のケア

毛穴の目立つ肌は、皮脂が過敏・過剰に分泌される傾向があります。未熟な角質層ゆえ、環境変化、温度や乾燥に過敏に反応して皮脂が分泌されているのです。中には保湿・乾燥保護のケアを避ける方が居ますが、適切なケアがされるようになると、過敏・過剰な分泌が治まってきます。

ところが、皮脂機能の亢進しやすい肌質がすぐに変わるわけではないので、ケアを充実させると最初はべたつき気味に感じます。この感覚・感触が耐えられなくて、保湿・保護のケアが億劫になっていきます。悪循環の起こりやすい罠が用意されています。

例えばエアコンで乾燥した空間に居るのに、乳液やクリームによる保護がなされていないと、肌は必死で皮脂を分泌して肌を守ろうとします。しかし真冬以上に乾燥した空間ですから、皮脂だけではとても守り切れません。肌(角質)は皮脂でベタベタする時が多いのに、一方で着実に乾燥の影響で角質層は傷み、剥がれやすさが作られていきます。

肌を取り巻く環境に合わせて、適切な保湿・保護のケアが求められます。

紫外線保護のケア

直射の紫外線は避ける(防止する)ようにしていても、日陰だと余り気にせず無防備な状態でいることがあります。ところが、日陰でも直射の30%程度の紫外線が肌に侵入しているのです。

毛穴が目立つ肌や角栓のできる肌は例外なく、バリア能が低下していますから、紫外線の刺激をより敏感に感じるようになっています。

この紫外線刺激は、ターンオーバー(新陳代謝)を早めています。つまり、肌が育つ時間が奪われているのです。これでは毛穴や角栓の改善は遅々として進まないでしょう。

かといって利便性の高い紫外線吸収剤を利用した製品や、耐水機能を強化したウォータープルーフタイプの製品を常用していると、さらにターンオーバーを早める傾向が出てきます。

この辺りも、盲点というか、陥りがちな罠と言えるのかもしれません。

毛穴や角栓が目立つというトラブルに焦点を絞り、講義を進めて参りました。

角栓についての理解は深まりましたか?ターンオーバー毎に変わっていく肌を楽しみに、根気よくケアを続けてくださいね。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • ポツポツ・モサモサ・ふにゃふにゃは、すべて角栓
  • 正しいスキンケアで毛穴や角栓の目立たない肌に!
黒板に注目!

「サッポー美肌塾」第182号 / 2004年7月23日 発行


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