これは皮脂詰まり?それとも角栓!?

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肌トラブルやスキンケアを表現するとき、様々に使用される言葉があります。
サッポーはいつも相談者の用語に合わせて、出来るだけ同じ言葉を使用するようにしておりました。

ところがその言葉があいまいなままに使われているものも多く、時に大きな混乱を招いたり、重要なケアの間違いに結びつくこともあります。

実際にお互い同じ言葉を使いながら、まったく違うものを想像している……なんてことになるのですから。

読者の皆様は、ぜひきちんと用語を理解しておきましょう。サッポーとの相談もスムーズにいきます(^^;)

今回は“Yuumi”さんから相談を元に講義を進めてまいります。

間違いやすい用語[皮脂詰まり・ニキビ・コメド・角栓]

“Yuumi”さん の疑問

入浴後や洗顔後に鏡を見ると鼻、眉間、あごの下の毛穴が開いて、白いものが見えるのですが、これが皮脂詰まりなのか、角栓なのか判断できません。
見分けるコツなどあれば教えてください。

“Yuumi”さん、ありがとうございます。

この判断が曖昧なまま、お友達やサッポーと話を進めていたら、お互いにとんでもない誤った情報交換になっていたりします。スキンケアの世界はこのようなことが案外多いような気がします。

言葉って大切ですね……ということで、今回は皮脂と角質に関連してサッポーが使用している言葉のいくつかを整理してみようと思います。

皮脂詰まり

これは判りやすい表現ですね。毛穴に皮脂が詰まっている状態です。詰まるのですから、皮脂は液体ではなく固形の皮脂になっています。

でも、皮脂詰まりの状況にはいろいろありそうです。詰まっている皮脂にも硬軟の差があり、毛穴の状態も様々でしょう。

しかし、これらを区別する言葉はありません。全てを含んだ言葉ですね。

ニキビ
これは角栓?皮脂詰まり?

ニキビも皮脂詰まりに違いありません。でも、炎症を起こして赤くなったり、化膿したりしているものもニキビですね。

皮脂詰まりという言葉を使用するなら、「皮脂詰まりを起こしたところが炎症を起こし赤くなった(化膿した)……」といった表現になります。サッポーは「炎症を伴うニキビ」とか、「化膿したニキビ」などという表現をよくしますね。

このようなニキビを赤ニキビとか、膿ニキビと表現する場合もあります。白ニキビというのは炎症に至っていないものですね。でも、白ニキビとは通常皮脂が毛穴から白く見えているものを言うのですが、見えずに膨らみだけがあるものも、白ニキビと呼ばれていることも多いようです。

そういえば黒ニキビというのもありました。これは白ニキビよりも時間が経過したものに多く見られるのですが、毛穴に詰まった皮脂の表面だけが黒っぽく変色したものを言います。空気や紫外線に触れ、皮脂が酸化して変色しているのです。

コメド

コメドという表現をされる方も多いですね。サッポーはあまり使用しません。相談者が使用された場合だけです。

皮脂詰まりやニキビと同じ意味で使われており、その中でも炎症を起こしていない段階のものと定義してもよいでしょう。

ニキビ同様に白コメド、黒コメドなどという表現がされます。しかし、赤コメドはありません。炎症を起こしたものは含めないからですね。

角栓

角栓は乱雑な使われ方がされており、けっこうな混乱を起こしているように思えますので、少し詳しく案内します。

角化した表皮(=角質)が、剥がれかけたものなのですが、その中でも角栓は、毛穴の出口付近で見られる現象を言います。角質が剥がれかけたときに見せる形状です。肌が乾くと、毛穴付近に白いピラピラしたトゲのようなものができたことはないですか?それが角栓です。

正確に言うと、まだ十分に良い状態になっていない角質が、未熟さ故に剥がれ易くなっていて、この剥がれかけた角質が連なったものです。

角質同士を繋ぐ脂質(セラミド等)の分解酵素が不十分なため、剥がれても良い時期が来ても、すっぱりと肌から離れることが出来ないのです。角質同士が繋がった部分があるので、宙ぶらりんの状態になっています。

正しく見分けたいところです

このピラピラしたトゲ状の角栓は、洗顔直後や湯上がり直後には水を吸いふやけた状態のため、ドロッとした皮脂だと思ったり、何かの汚れだと勘違いする人もあります。

ところが、乾くと固い状態に戻り、その上から皮脂や化粧品の油脂などがつき酸化すると、こびりついて洗っても取れにくくなります。

次第に大きさを増していき、他の角栓達とも一緒になって毛穴を防ぐ栓となってしまう場合もあります。こうなると、まさに名前通り、角質による毛穴の栓となるわけです。

いかかがでしたか?
皮脂と角質が作る様々なトラブルの姿を概略案内しました。それぞれの輪郭が何となく掴めたでしょうか。名前ごとに、見る視点というか、捉える角度と範囲が微妙に異なってきますね。

“Yuumi”さんには、皮脂詰まりと角栓の見分け方を案内し、サッポーのクレンジングクリームによるマッサージを朝・夜の洗顔前になさることをお勧めしました。

この方法は、皮脂詰まり、ニキビ、コメド、角栓……いずれの改善にも最も安全で有効な方法です。優しく汚れや酸化物を浮かしてくれるので、トラブルが拡大しにくいのですね。

でも、根本的に皮脂詰まり、ニキビ、コメド、角栓が出来ない肌に改善するには、クレンジング以降のケアも重要ですよ!

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 皮脂詰まり・角栓…等々を理解しておくと混乱が少ない
  • 洗浄力のないクレンジングが皮脂詰まり・角栓対策に役立つ
黒板に注目!

編集後記

電話での相談でもよくあるのですが、話を進めていく内に、認識の違いを発見する場面があります。

「皮脂詰まりと角栓」は代表的な例ですが、「保湿と保護」「ファンデーションはベースメイク?メイクアップ?」等々。そこを相互理解に至らせるが、カウンセラーの腕の見せ所でしょうか!?……頑張ります!

「サッポー美肌塾」第236号 / 2005年9月30日 発行


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