汗は肌が育つブレーキに!?

 
 
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サッポー先生

サッポーです。

今年の梅雨入りは少し早め(※配信当時)だったので、梅雨明けは少し早いかもしれません。
サッポーの予想通りだと子達が夏休みに入る頃には上がっているでしょう。
汗ばむことが多くなり、既に夏を実感されていると思いますが、本格的な暑さは梅雨明けからです。
今から覚悟しておきましょう。

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今年は早めに、本格的な夏対策をお届けしたく思います。
本格的な夏対策を今聞いてもピンと来ないなんて言わないで下さいね。
ピンときてからでは、一、二歩遅れを取ってしまったと言うことですよ。

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夏対策に後れを取るようでは「肌が育つ夏」どころか、「肌の育ちが後退する夏」になりかねません。
夏は肌が大きく育つチャンスであると同時に、肌の育ちを大きく後退させる危険な夏でもあるのです。

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夏を上手に過ごして頂くことによって、「肌が育つケア」一年のサイクルが完成します。
肌の育ちに断層を作ってはいけません。
年齢より10歳若い肌、20歳若い肌を目指す鉄則です。
もちろんトラブルに巻き込まれない健康な肌作りの基本です。

≪肌が育つケア…夏対策のテーマ≫

  1. 汗は肌が育つブレーキに!?(今回)
  2. 正しい夏の汗対策
  3. 冷房が招く乾燥への対処
  4. 夏の紫外線とのつきあい方
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はい、それでは汗の問題から始めましょう。

 
 

汗の効用と弊害

 
 
サッポーの
シンボル/サッポーの視点
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汗の効用は誰でも知っている基本的なことですが、この季節になると、どうして嫌な面だけが印象に残ってしまうのでしょうか?
肌管理にとって、汗の存在をこの機会に再確認しておきましょう。

≪汗の効用≫

  1. 体温調整機能として働き、体温を一定に保つ
  2. 角質層(バリアー層)を潤し、美しさとバリアー機能を維持

まず、この二大機能の持つ効用があげられます。

1.の体温調節機能は説明するまでもありません。
私達の肉体生命を維持する重要な機能です。
そのためか、汗腺は能力に余裕ある器官として、全身の皮膚に存在しています。

寒い冬におとなしく生活した日でも、一日の汗の量は1リットル以上で、暑い夏だと、普通に活動して過ごすだけで一日3リットル、外を歩く時などは1時間で0.5リットル、ジョギングだと2リットル、マラソン選手は一回のマラソンで6リットル(夏の話)もの汗をかくそうです。
皮脂の場合、分泌量に個性差があり、夏は冬より多くなるといっても、一日1~2gの世界ですから、汗の有様は随分違います。

2.の汗がうるおいを与えてくれる、なくてはならない存在であることは案外知らない方が多いようです。
とても大切な機能で、汗がなければ、私達の肌は爪のように硬い鱗のような肌になっていたでしょう。

サッポーは体温調整の汗に対し、うるおい機能の汗は不感蒸泄の汗と呼んでいます。
暑くても寒くても絶えず分泌されているのですが、感知できるものではないのでこのように呼んでいます。

普段私達が肌と呼ぶ角質層は、皮膚の中から水分が補給されているのではなく、この汗により外から絶えず水分を補給され、一定の柔らかさと、高いバリアー能を維持できているわけです。
この不感蒸泄の汗量は、一日300gから400g程度ではないかと推定されています。
汗は天然の化粧水とも呼ばれますが、一日で化粧水2~3本分消費していることになります。

≪汗の弊害≫

  1. べたつき、化粧崩れ、不快感の増大…紫外線・乾燥ダメージに
  2. 角質層を膨潤させ、肌の崩壊を促進…様々なトラブルの背景に

汗の弊害とは肌が育つブレーキに繋がることばかりです。
つまり肌が育つ障害になるというのです。
不感蒸泄の範囲なら、なくてはならない大切な汗なのに、それ以上の汗は弊害に繋がるというわけです。

べたついて感触や見映えが悪くなるだけなら、我慢も出来ますが、肌そのものにマイナス作用があるのなら見逃すわけにいきません。
なぜ良くないのかを大雑把に押さえておきましょう。

汗は99%以上が純粋な水で、他に含まれる微量成分については特に悪いものがあるわけではありません。
つまるところ、この純粋な水が悪さをしているのです。

化粧品の保湿成分がこの汗を捉え、うるおいを保とうと働きます。
さらに、水分にある程度の親和性を持つ皮脂や、化粧品の油脂が水と混ざり、べたつく状態が出来てしまうというわけです。
汗を拭かなくても、化粧は崩れ、乾燥しやすい下地に変化します。
ベースメイクに使ったUVケアは崩れ、紫外線が侵入しやすい状態になっています。

このような状態では、当然角質層の傷みは促進されるので、剥がれやすくなり、肌の育ちにブレーキとなっていきます。

また見逃せないのが、汗で濡れた肌状態が長時間続くと、角質層の水分量が許容量以上に増えた状態、つまり水でふやけた状態が出来てしまいます。
この状態が繰り返されると、角質層はゴソリゴソリと剥がれるようになります。
水を多量に含んだ山肌が土砂崩れを起こすようなものです。

これでは肌が育たないばかりか、未熟化が進行していきます。
肌は次第に硬くなっていき、その内に過敏さが現れてきます。

  • 肌の硬さが増してくる
  • 乾くとカサカサ~ザラザラが…
  • 皮脂や汗の過敏・過度な分泌
  • 混合肌の進行
  • オイリードライ肌の傾向
  • 肌理のあらさが目立ってくる
  • 毛穴の目立ち度合い拡大
  • 角栓のでやすさ
  • 毛穴の黒ずみやすさ
  • 皮脂詰まりの発生度
  • 肌の過敏さ
  • 肌に刺激感…ピリピリ・痒み等

言い換えると、水仕事の多い手と似た状況にあるといえます。
汗で水浸しというわけです。
様々なトラブルに結びつきやすい状態です。

 
 

夏は汗の弊害進行に気づかない!!

 
 
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汗の効用と弊害は理解できたと思いますが、夏という季節はこのような汗の弊害が進行していることに気づかせない面を持っています。
角質剥がれが促進され、ターンオーバーが亢進し、肌(角質)の未熟化が進行していても、気づかないと言うのです。

その気づかせない原因が、これまた汗なのですから、これこそ汗の弊害というべきかもしれません。
汗が必要以上に肌を潤す状態が続くので、肌が悲鳴を上げないからです。
まさにぬるま湯に浸かっていた……という表現がぴったりきます。

気づくのは乾いた秋風が吹き始めた時です。
ビル冷房で夏の間も乾燥環境で過ごす環境にある方は、早く気づくことが出来ます。
極端な乾湿の繰り返しは肌を傷める効率が良く(?)、肌が早く悲鳴を上げるからです。

気づいた時には、すっかり肌の育ち度が低下してしまっていた、過敏ささえ伴う未熟な肌になってしまっていた…というわけです。

 
 
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さて、ではどうするのか!?

このままでは、「夏は肌が育つチャンス!」ではなく、正反対の、「肌の育ちが後退する夏」になってしまいそうです。

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この続きは次回にさせて頂きます。

 
 

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