気づいていない物理的ダメージ Part-2

イメージ画像:お風呂の湯温と浸かる時間は重要です!

物理的なダメージとは、肌に何かの力が加わる、何かのエネルギーが働くことによって生じます。

本当はこのようなダメージを「サッポー美肌塾」のテーマにする必要はないともいえます。知識がなくても容易に、しかも無意識に避けているダメージでもあるからです。

ところが、中には良かれと思ってこの物理的ダメージを受けていることがあります。
もう一段美肌になれない、健康肌になれないというボトルネックになっています。

参照:前回講義「気づいていない物理的ダメージ Part-1

今回はもう一つの、女性にも男性にも多い物理的ダメージ「熱」がテーマです。

2.熱力による物理的ダメージ

冷熱、温熱が与えるダメージのことです。「冷たい」「熱い」ですね。

知らずに氷に触れると一瞬手を引きます。熱いのも同じです。
でも、容易に我慢できるなら、冷たい/熱いを受け入れてしまいます。

私達の身体には血液が絶えず循環し、一定の体温を維持するようにできています。多少冷たくても熱くても、元に戻そうと努力してくれています。
たとえ、冷・熱のダメージを受けても、皮膚も身体の一部、常に新陳代謝して作り替えられる存在です。

なので、冷たい/熱いの小さな刺激やダメージはそう神経質に気にしなくて良いわけです。健康的な生活を乱すものではありません。
むしろ適当な刺激があった方が自律神経も、免疫機能も、良い状態に維持されると言った考え方もあります。サッポーも否定しません。

ところが、肌として見た場合、冷たさ・熱さの刺激には大きな問題が隠されています。

肌が危機を感じる冷たいと熱い…を避ける習慣作り

私達の体温は36℃台に維持されるようになっています。肌表面の温度はそれより低いのですが、やはり36℃台の維持を基本にして温感も働いているようです。

冷た過ぎると凍傷となり、熱過ぎると火傷となり判りやすいのですが、凍傷や火傷の心配がない冷・熱に対してはどうでしょうか?実は、大きな悪影響を与えている場合があります。肌の育ちの気づかないブレーキとして働いているのです。

また、この冷たい・熱いの刺激が繰り返されることによって敏感肌が進行していることもあります。

ここでは、二つの例を挙げますので、生活のなかで常に判断できる基準として、自分のものにして頂ければと思います。

例1.入浴時の湯温やシャワー・洗顔時の湯温

健康な体、健康な肌にとって、40℃の湯に浸かるのは気持ちの良いものです。41℃や42℃くらいが気持ちよいという人もいます。39℃はたいていの人がぬるいと感じ、38℃や37℃台の湯での入浴などは論外、ぬる過ぎるというのが一般的な感覚でしょうね。

しかし、さらなる美肌、健康肌を目指すなら、サッポーは38℃台の湯に入浴する習慣をお勧めします。でもこの湯温にはきっと拒否感の強い人が多く予想されます。その人達のために逃げ道を用意します。

  • 39℃台の湯温なら、湯に浸かる時間は10分前後に留める
  • 40℃台の湯温なら、湯に浸かる時間は5分前後に留める
  • 41℃台や42℃台の湯は、烏の行水(30秒ないし1分)で終える

お風呂はゆっくりと楽しみたいという人は、38℃台で楽しめるように工夫をして下さい。夏なら、慣れると十分に暖まることができますが、冬は浴室温度が30℃程度あれば寒さは感じません。

もしあなたが上の制限時間以上の長湯をしていたら、38℃台の入浴に切り替えることで、もう一段上の美肌、健康肌に育っていきます。既に敏感肌や過敏肌の人は、健常化が早まります。

このように説明を受けても、本当かな?と思う人も多いでしょうから、少し説明を加えます。

肌の骨格(細胞)はタンパク質です。タンパク質は熱で変性します。低温のコタツや床暖房でも素肌が長く触れていると低温火傷をするように、40℃の温度でも低温火傷は起きます。

風邪をひいて身体が熱を出し、悪い細菌を殺すために体温を高めますが、39℃の熱は辛いし、40℃の熱はなおさらです。これは肉体をある程度犠牲にしながら滅菌を図っている反応です。

入浴は、温められた血液と湯の温度で、内から外から例えば40℃の熱刺激を受けている状態です。短い時間なら、血液の温度はそんなに上昇しないので安全ですが、時間が長くなると、40℃の高熱で身体は危機状況そのものです。

短い時間なら、免疫システムにも良い刺激となり、肌も身体もダメージには至りませんが、ある時間を超えると肌や身体だけでなく、免疫システムも損なうものになります。

38℃台の湯なら、長湯してもこのようなダメージにはなりません。免疫システムにも良い影響だけを与えます。半身浴もこの温度ですね。

シャワーや洗顔時の湯温も低めにしましょう。38℃より低くてもよいのですよ。冷たくさえなければよいのです。

例2.風が当たり続ける冷・熱の刺激(ダメージ)

イメージ画像:気持ちの良い爽やかな風……でもちょっと待って!

肌が40℃の熱風に当たりつづけるようなことはまずないでしょうから、ここでは冷たい風に当たりつづける場合を想定します。寒さが厳しい冬なら、冷たい風が顔を吹き抜けていく状況は少しでも避けようとします。あるいは何かでガードします。

では、暖かくなった今の春の季節ならいかがでしょうか?15℃くらいの風は冷風とも思わず、心地よい春の風と感じているかもしれません。

しかし、15℃の風でも、“当たり続けると”冷たさは大きな刺激として肌にダメージを与えます。肌が育つブレーキとして働いています。

毛細血管は危険を感じ縮みます。体温を逃がさないように血流を減少させるためです。15℃の冷水を手に流し続けてみるとよく判ります。ちょうど今の水道水の温度がそれくらいかもしれません。最初はそんなに冷たいとは感じませんが、しばらくすると、冷たくて痛くなってきます。このような刺激の後、収縮していた毛細血管は、マスト細胞の危険信号に血管を拡張させて(赤くなって)、皮膚温低下防止に応えようとします。こんな大騒ぎをしています。

でも、身体全体としては寒く感じているわけでもなく、風が当たりつづけている顔の一部だけの大騒ぎであるため、肌の悲鳴に気づかないことが多いのです。

このようにして、肌の育ちにブレーキがかかります。時には大きなダメージに繋がることもあります。

いかがでしたか?冷・熱刺激…意識できるようになりましたか?
「ちゃんとスキンケアしてるし、気になるトラブルはない。もっとキレイになりたいけど……高望みかな」なんて諦めていたら、もったいないですよ。

物理的ダメージの本当の怖さは気づくことなくダメージを受け入れているところにあります。ダメージを認識し、対処を変えた習慣が身に付けば、肌はもう一段の健康と美しさを実現します。

あなたの肌はもっともっと美しくなります。


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