今回のテーマは、“洗顔にかける時間”です。
肌の悩みを抱えている方ほど、洗顔を大切にしている人が多いのでしょう。そして大切にするが故に、時間が長くなる傾向があるようです。
サッポーでも、今まで時間のことにはあまり触れず、洗顔は丁寧に・優しく・摩擦に注意して……こんなことを一生懸命お伝えしていたように思います。
これでは必要以上に長い時間をかけて、洗浄をされている方がいるに違いありません。これではいけない!と反省し、テーマに挙げました。
どのように考えれば良いのか、みていきましょう。
洗い過ぎはダメ、丁寧に優しく洗いましょう……が作る罠
洗い過ぎというと、洗浄アイテムの選び方やゴシゴシする摩擦はいけないといったようなことを思い浮かべると思います。
ところが必要以上の時間、肌に洗浄剤を付着させることも洗い過ぎに繋がるのです。
そして、洗い過ぎは角質剥がれを促進する力として働きます。洗浄剤は肌に付けているだけでも働いているのですね。
肌洗浄にかける適切な時間とは?
まず誤解のないように、洗顔時間の定義を
- 洗浄剤(例えば石けんの泡や洗顔フォームなど)を肌に付けてから、すすぎを開始するまでの時間とする。つまり洗浄剤が肌に付いている時間
とします。
そして、適切な時間は……
- 20秒前後を標準とする。(15秒~30秒程度)
- 長くても30秒までにし、40秒を越えると洗い過ぎと考える。
思った以上に短くないですか?
あなたの洗顔時間はどのくらいでしょう?一度計ってみましょう。
30秒以上かかっていた!という方は、早めに流すようにしましょう。肌が育つブレーキになっていた可能性があります。
洗顔フォーム等と石けんでダブル洗顔をしている場合は、この2つを足した時間を15~30秒以内に終えないといけません。実際にはかなり難しそうですね。
それに洗浄剤で2度続けて洗うことは、洗い過ぎの弊害が出ます。また石けん以外の洗浄剤は、肌に界面活性剤が残り、角質(の細胞間脂質)にくっついて、角質を剥がれやすくします。なので、サッポーではこのような洗顔方法をお勧めしていません。
逆に、短すぎると洗浄不足になっているかもしれません。また「丁寧に」「優しく」の部分が心配です。
毎日のことですから、適切な時間内で丁寧に優しく洗うのが理想ですね。
サッポーのクレンジングクリームの洗浄時間は?
サッポーのクレンジングクリームには洗浄剤は配合しておりません。
界面活性剤は配合していますが、洗浄剤ではなく、乳化剤としての働きを持たせています。乳化剤とは、言葉の通り、水溶成分と油成分を混ぜて乳化させることが目的です。
このことにより、乳液やクリームと同じ構造になります。これらは、毎日朝から夜まで、夜から朝まで肌につけています。なので、同じようにサッポーのクレンジングを肌に長時間つけても問題ありません。
なので、1分でも2分でも……5分(以上)でも、肌に乗せておいて大丈夫です。
クレンジングクリームでクルクルしていると、指滑りがうんと重たくなる時があります。これが、クリームが汚れをとらえたサインです。
この時、手指の力を抜いて、軽いクルクルを続けていると、指滑りがふわっと軽くなります。汚れが肌から浮いた瞬間であり、洗い流すタイミングです。
このように、サッポーでは案内しています。
この間、だいたい1~2分かかります。なので、標準的な洗浄時間は、この程度で良いわけです。薄化粧の時や化粧をしていない時は、この感覚が分かりにくいかもしれません。その際も1~2分で終えるようにしましょう。
クレンジングを肌に乗せておくリスクはありませんが、クルクルの時間が長くと、無意識に手指の力が強くなり、クルクル→グルグルとなりがちです。また時間と共にクリームの水分が飛んで硬くなると、余計に手指に力が入ってしまいます。
サッポーはクレンジングの仕上げに石けんを勧めています。ダブル洗顔とも言えるのですが、洗浄剤は石けんだけなので、厳密にいえば、ダブルではないのですね。
この場合、クレンジングで1~2分、洗い流して石けんで15~30秒、です。これなら無理なく、丁寧に優しく洗えそうですね。
いかがでしたか?今日から正しい洗顔、できそうですか?
- 洗浄剤が肌に乗っている時間は15秒~30秒
- 洗浄力のないクレンジングで1~2分程クルクルが最も優しい
編集後記
洗浄剤を使用した場合の洗顔時間って意外と短いですね。時間が長くなると、その分、角質への影響が出やすくなるので注意です。
最後は、サッポーのクレンジングのアピールになってしまいましたが(^^;)本当に良い製品なので、もっと同じようなタイプが流通すればいいのになぁ。
更新
出来てるようで、出来ていない……“洗い過ぎない洗顔”
サッポー美肌塾では、洗顔による皮脂や汚れの「取り過ぎ」「洗い過ぎ」に警鐘を鳴らしています。でも、これは今では常識になってきました。しかし「洗い過ぎない洗顔」の出来ている方はごく少数です。
- 「もしかして私の洗顔も、“洗い過ぎ”なの?」
- 「洗浄力の弱いクレンジングなら、大丈夫なのでは?」
どこからが洗い過ぎなのか、ハッキリとした判断基準が無いので、次々と疑問や不安が湧いてきます。
洗い過ぎにならないためには『洗浄力』と『手指の力加減』がポイントです。
- 洗浄力の無いクレンジング料
- 界面活性剤が肌に残らない洗顔料
- 手指と肌の摩擦で汚れを取らない
これらが揃って“洗い過ぎない洗顔”だとサッポーは解説しています。
サッポーのクレンジング料も洗顔料も、上の条件を満たしています。あとは力加減を調節するだけ。
洗顔は、毎日行うスキンケアです。小さな変化の積み重ねが、大きな変化に繋がります。良い洗顔を選びたいですね。
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