初夏のスキンケア、5月は春の乾燥を意識・6月は汗対策がポイント

初夏のイメージ画像

5月は爽やかで過ごしやすい気候です。時々夏日のような汗ばむ日もありますが、湿度が低いため、汗をかいても直ぐ乾き、べたつきにくいのが特徴です。

しかし、6月に入り、次第に梅雨が近づくと、汗の乾きが悪くなります。乾燥による化粧崩れは少なくなりますが、汗による化粧崩れが多くなってきます。

まだ乾燥する5月と梅雨に入る6月の気候と肌を見ていきましょう。

5月、汗を感じ始める季節、でも乾燥対策を忘れずに!

一日で最も気温が高くなる昼過ぎの時間帯、サッポーの住む大阪の平均気温は、以下の通りでした。

2019年 2020年
4月 19.7℃ 18.1℃
5月 26.4℃ 25.5℃※
6月 28.4℃
7月 30.5℃
8月 33.7℃

※2020/5/12現在

これは平均で、もっと気温の高い日ありました。また雨の日はぐんと気温が下がっていました。でも5月が汗を意識し始める季節だというのが何となく納得できますね。そして、6→7→8月とどんどん気温は上昇していきます。

次に気温が上がり、最も湿度の下がる同時間帯において、湿度40%未満の日が何日あったかを調べてみました。つまり、乾燥していた日です。

2019年 2020年
4月 20日 19日
5月 7日 5日※
6月 6日
7月 6日
8月 5日

※2020/5/12現在

実は4月は一年で湿度が最も低くなる月です。湿度40%未満の日が約6割を占め、湿度20%未満の超乾燥した日もたびたび見られました。

さて、今年の5月はどうでしょうか?毎年4月よりは乾燥した日が少ないものの、毎年10日以上はあるものなので、去年の5月は湿度の高い日に恵まれていたようですね。そして今年は、昨年よりも乾燥日が多くなりそうな気がします。

仕事場の湿度はチェックしてますか?

仕事場では、そろそろエアコンが冷房になっていませんか?外も乾燥、室内も乾燥という環境に居ることになります。

湿度が50%以上あり、適当な保湿・保護のケアができていたら、多少風が吹いていても、エアコンの風が当たっても気にしなくてよい環境です。しかし、湿度が40%を切ると乾燥空間となります。例え、そよ風でも当たりつづけると、大きなダメージに繋がります。

湿度が10%台、20%台になると、これはもう超乾燥空間です。じっとしていても乾燥するし、自転車などで風を切っていたら、保護ケアなどは突破されてしまいます。

5月のスキンケアは、4月の延長で乾燥から肌を守ることにポイントを置きましょう。外出やエアコンの乾燥ダメージが予想される時は、乳液よりもクリームがお勧めです。

6月、気温が上昇!汗が増加する季節

梅雨入りを迎える6月、雨の日は湿度が高い一方で、よく晴れた日は気温がぐっと上昇し、湿度も低くなっています。ところが私たちはあまり乾きを感じません。それは汗が増えてくるからです。

肌と汗の関係を見ていきましょう。6月以降のスキンケアのポイントともいえる部分です。

汗の機能・長所

汗の役割は大きく二つ。一つは、皮膚を潤し守り、しなやかなバリアーとしての働きを強化しています。もう一つは体温上昇を防ぎ、低下させる働きで、即、命にかかわる働きです。

汗のイメージ画像

皮膚を潤す汗(不感蒸泄の汗)はすぐに角質層に吸収されるので、見えず感じることもありません。いつも汗腺から蒸泄された汗が絶えず角質層を潤しています。

体温調節の汗は気温が上がり、体温の上昇があると、全身から汗を掻いて体温を下げ、一定の体温を維持するように働きます。この汗は量が多いのが特徴です。夏場や運動時にかく、目に見えたり、感じられたりする汗です。

汗の弊害・短所

私たちの体感でも、汗はべたつく・気持ち悪い・化粧が崩れる……等々、不都合なことが多く挙げられます。しかし真に警戒すべきは、汗の存在が乾燥に繋がり、角質剥がれを促進させることです。

汗に濡れては乾き…を繰り返すと、肌の保湿因子が徐々に奪われ、肌は乾燥していきます。また、肌が汗で水浸しの状態(角質浸潤)が続くと、角質の層が崩れやすくもなります。すると、肌の未熟化が一気に進み、乾燥だけではなく、皮脂詰まり・角栓・敏感さ……に導かれていきます。

このような汗の弊害を少なくする対策はどのようにすればいいのでしょうか?それはこちらの講義を参考になさってくださいね。

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肌を傷めない、汗の弊害を少なくする3つの対策

乾燥に汗などの障害がある初夏ですが、上手く生かせば、肌が育つ絶好の季節突入です。乾燥するが過ごしやすい5月と、汗の弊害を避けることができれば、肌に優しい6月、そして続く7・8月。上手く乗り越えていけば、肌が一段育ち、爽やかな秋を迎えることができます。

夏のケア、もうスタートしていますよ。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • 5月は過ごしやすいが、乾燥しやすい気候、春のケアを続けて
  • 6月は湿度や気温が高い日が増える傾向に、汗対策をスタート
黒板に注目!

編集後記

5~6月にかけて、気候や肌を取り巻く環境が大きく変わります。夏本番に向けて、今から良いスタートを切りましょう。

ターンオーバーは約1カ月に一度、順調にいけば月を追うごとに、肌は育っていきます。再び乾燥シーズンを迎える秋にはよく育った肌で過ごせますよ。


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