肌が求める化粧品…敏感肌編

イメージ画像:肌が敏感…肌に合わない?肌質?どんなケアが?

今までのタイトルにならい、「~敏感肌編」としましたが、主旨は「敏感肌が求める化粧品と環境」です。

敏感肌用化粧品、敏感肌用○○という製品も多いですが、果たしてこれで敏感肌が解消されるのでしょうか?それとも敏感な肌は、敏感肌用の化粧品を使い続けないといけないのでしょうか?

「私は敏感肌だから、仕方がない」……!?

敏感な肌と長く付き合っていると、

  • 「これはイイかも?」と使っていても、ある日突然、肌に合わなくなる
  • 様々な敏感肌用化粧品を試してきたが、今も敏感肌は変わらない

このような体験を何度も繰り返します。その内に、

  • 「肌が敏感なのは私の肌質、仕方がない……」
  • 「でも、身体は普通肌、顔だけ敏感肌?」
  • 「肌に合う化粧品に出会えないだけ?」
  • 「ケア方法に問題があるのかしら?」
  • 「化粧品を使わない方がいいのかも?」
  • 「でも……!?」

袋小路に迷い込んだようになり、出口が見えなくなります。悲観的な思いが大きくなって、次第に諦めの境地に……。

二つの問題を同時にクリアすると、敏感肌は解消に向かう!

敏感肌が解消した肌とは、よく育った肌です。肌がよりよく育つ環境を作るのに、化粧品の存在は欠かせません。しかし、色々な化粧品を試したが上手くいかない。さて、どうすればよいのか?

一つ目の問題をクリア

肌に浸透・侵入しにくい化粧品を利用する」これが結論です。

化粧品は肌に浸透しやすいように作られています。浸透するから、効果が高くなります。ただし、「浸透」が一歩間違うと肌への「侵入」になります。ところが敏感な肌は例外なくバリア能が低下していて、肌につけたものが汚れや雑菌も含め、浸透を通り越して侵入しやすくなっているのです。

  1. 肌は、成分が侵入しにくい化粧落としや肌洗浄を求めている
  2. 肌は、成分が侵入しにくい保湿と保護(乾燥&紫外線)を求めている
敏感肌には浸透・侵入しにくい化粧品でのケアが必定!

これらの条件を満たせば、肌は1日も休むことなく、よりよい肌に入れ替わろうと新陳代謝しているのですから、必ず良くなっていきます。

以前より育った細胞で作られた肌となり、やがて、化粧品を侵入させない肌として自立できるようになるのです。ここまで成功すると、自由に様々な化粧品を使用することが出来るので、さらに良く育った肌、つまり、さらなる美しさと健康を目指すことが、容易になってきます。

敏感肌用が良いとか、肌に優しい成分だとか、自然・人工とか、天然・合成が良い悪い~などといった不確かな情報に惑わされてはいけません。どんなに良い成分も肌に侵入すれば異物に過ぎません。免疫反応(炎症等)の対象となり、肌のご機嫌が悪いと赤くなったり炎症を起こすのですから……。

肌に浸透・侵入しにくいケア製品(化粧品)で、敏感な肌が落ち着いて代謝活動できる環境を作ってあげると、肌は自らを変え始めるのです。サッポーは、このことを「肌が育ち度を上げる」と表現しています。

※浸透・侵入しにくい製品はサッポーの『敏感肌脱出プログラム』を参考にして下さい。

ところが、肌に浸透・侵入しにくい製品でケアをしても、敏感な肌と長~くつき合っている方がたくさんいます。

  • もう、何ヶ月も敏感で不安定な肌状態が続いている。
  • 何ヶ月どころか、長年の敏感肌で、肌質だと諦めている。

いったい何が間違っているのでしょう。何が足らないのでしょう。

二つ目の問題をクリア

マスト細胞が、安心できる環境を作る

マスト細胞は表皮直下の毛細血管周辺で見張り番をしている免疫細胞の一つです。このマスト細胞を安心させるのが、二つ目の問題点をクリアする決め手です。

敏感な肌状態が続いていた肌の特徴として、肌が自らを守るために、とてもヒステリックになっていて、ちょっとした刺激に対しても、必要以上に過敏・過剰に防衛反応を起こすようになっていることを知って下さい。

良くなってきたかなと思っていたらまた調子が悪くなった。これでは以前の肌と変わらない。肌に侵入しないケア製品で統一して、一つ目の問題をクリアしたはずなのに……どうして?という問題が必ず立ちはだかります。

痒み、赤みはその前触れ現象、湿疹やかぶれ、赤いプツプツなどの異変が防衛反応です。このような症状が現れるのは、マスト細胞が「危険が迫った!戦闘準備せよ!」と信号を出してしまうからです。

肌に異物(化粧品等)が侵入したわけでもないのに、どうしてマスト細胞は危険信号を出してしまったのでしょうか?

マスト細胞は三つの危機に対して警戒信号を出します。その一つが「異物の侵入」なのですが、もう二つ、マスト細胞の怖れるものがあります。

1.熱い・冷たいという刺激(冷・熱の刺激)
肌は冷・熱の刺激に対して凍傷・火傷症状を起こします。しかし、多少の冷たいや多少の熱いに対して凍傷や火傷を起こすわけではありません。ところが、ヒステリックになったマスト細胞は、例えば39℃の温めのお風呂でも警戒心を高めてしまいます。炎天下の40℃を超える路上を10分も歩いていたら、もう騒ぎ始めます。洗顔の最後は冷水で仕上げを~なんてのも、肌が敏感な間はしてはいけないのです。
2.肌に触れる物(力)の刺激(物理的な刺激)
良かれと思い行うマッサージ、風になびく髪の毛が頬を撫でる、ティッシュやハンカチでの圧迫や摩擦、クレンジングや洗顔時の指との摩擦等々、肌に触れる物や力には様々なものがありますが、こういった接触でもマスト細胞は警戒心を高めていることがあるのです。

敏感になっている肌部位は、常識的な感覚で思いやるのは適切ではありません。超がつくくらいに、優しく、優しくを習慣にする必要があります。

いかがでしたか?

敏感な肌が化粧品に何を求めているか?さらに、肌につけるものだけに注意を払っていてもダメと言うことが伝われば、今日の講義は成功です。

参考:マスト細胞について、もう少し詳しく
→悩み別・肌が育つケア「まず、過敏肌からの脱出を」


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