花粉症は、症状を軽く済ませるのが早く体質改善できる基本です。今年の症状を軽く済ますには、発症前に薬の服用を始めることです。
発症してからの服用では、症状も重くなり辛い時期も長くなります。毎年このような繰り返しだと体質改善も進まず、一生付き合うことになります。炎症がちになった敏感肌の改善と同じ要領で、長い取組になります。
今回のサッポー美肌塾は、花粉症と肌への影響について考えてみることにしました。
花粉症の影響が肌に出る?
花粉症は花粉の持つ異種タンパクに対する免疫反応です。健康な肌、つまりよく育った肌ならバリアーがしっかりしているので、花粉が肌へ侵入することはありません。目や鼻・喉などの粘膜部分からの侵入による症状だけです。でも、どうしたことか、肌が赤くなったり、中には腫れてくる人もいます。
花粉症は目の痒みに始まり、涙が多くなります。加えて、くしゃみが始まると、鼻水、鼻づまりとアレルギー性鼻炎の不快さが増大してきます。身体の防御反応なわけですが、こうなってくると二次被害とでもいいますか、肌まで調子が悪くなる人が多いのです。
なぜでしょうか?
それは、痒み・涙・鼻水、これらの処理を乱暴にしているからです。必要以上に肌を傷めるので、バリアー機能が低下します。すると、花粉の異種タンパクが侵入するのを許す肌に変化していくのです。
問題は、肌を乱暴に扱っていると自覚することなく、乱暴な扱いをしてしまっている始末の悪さです。次の段で、いくつかの例を挙げてみました。「私の場合は大丈夫?」と見直してみましょう。
無意識の行為をチェックする
「意識していない行為」……これが注意のポイントです。
思い出してみましょう。痒い時に無意識に掻く行為、擦る行為、鼻をかむ時に異常な強さで圧を加える指の行為、涙や鼻水処理の無意識の摩擦……花粉症とは関係なく、肌を乱暴に扱っている経験は誰にもあるでしょう。
- 例1:痒い時の対処
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無意識に爪を立てて掻いているケースが多いのです。ポリポリ・ボリボリと引っ掻くように、自然に力が入っているものです。痒い所を掻くのはとても気持ちがいいですからね。肌を壊しているなんて意識しないのです。
サッポーがお勧めする対処としては、痒い所を指で押さえるだけにします。痒いのが治まるまで待ちます。かゆみ止めを塗ることも良い対処の一つです。とにかく痒みに対して掻かないで済む自分の対処法をあみ出し、守り続けることです。つまり、鉄の習慣・掟を自分に課す、掻かないという習慣作りです。これくらいの努力をしないと習慣になりません(^^;)
- 例2:涙や鼻水の対処
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涙や鼻水で濡れた部分を放置すると、水分で肌がふやけます。ふやけた肌は傷つき壊れやすくなります。普通は放置することはなく、涙も鼻水も直ぐに拭き取ります。でも涙も鼻水も止まりません。何度も濡れては拭き取る行為が重なります。
濡れては乾き、また濡れて乾く、その度にティッシュやハンカチによる摩擦や圧迫が、ふやけた肌や乾いてもろくなった肌を壊しています。この時のティッシュやハンカチの素材の柔らかさ、指に加わる力の加減、この二点が少し違うだけで、肌の壊れ方は大きく異なってきます。まさに目と鼻の先で起きている現象なのに乱暴になりがちなのです。優しさが習慣になるまで、意識して変えていきましょう。
- 例3:鼻をかむ時の対処
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鼻をかむ行為には、想像以上に肌を壊す力が働きます。鼻にティッシュをあてがい指で押さえて、「ふーん!」と勢いよく鼻から息を吐き出そうとします。この時、誰でもギュッと鼻の肌を踏みにじるように、指に強い力が入りがちです。でも、これは鼻の垢すりを繰り返しているようなものです。
あなたも写真の女性のようにしていないかチェックです。鼻の皮むけや毛穴の目立ちを作り出す原因です。さらに花粉に反応するようになっては、肌の惨めさは相当なもの、肌の悲鳴が聞こえてきます。鼻風邪をひいた時も同じですよ。
サッポーが推奨する上手な鼻のかみ方は、ティッシュで鼻全体を押さえるのではなく、直接指で押さえ、かみ出す方の鼻だけティッシュで覆い、「ふーん!!」ではなく「ふーん」とかむ方法です。この方が肌の傷みはウンと少なくなります。もちろん押さえる力も指を軽く添える程度です。まずどのようにするかを練習しておきましょう。いざ、かむ時は忘れていた!ではダメですよ。
いかがでしたか?
どうでもよい、たわいないことのように見えますが、致命的な影響を与えています。
解消法は簡単だけど、これがなかなかできないものなのです。ピンポイントで、細々としたことばかりですが、サッポーの意図する所が伝わりましたか。無意識にしていること、つまり習慣を変えるって、けっこう難しいことなのですね。
- 花粉症への対処は、早めが肝心!まずは発症前の薬
- 肌に触れる行為を改めることで、花粉症の影響は軽減できる
「サッポー美肌塾」第553号
更新
スタートを誤らない!敏感肌脱出の「鉄則」
赤みや、湿疹、アレルギー症状などの炎症が常にどこかにある…、敏感肌は実に様々な理由・きっかけで陥る症状です。
- たとえば、ニキビがいつの間にか赤みや痒みを伴う炎症ニキビに!
- ピーリングケアで、気が付けば、何をつけても反応する肌に!
- etc...
あれが良いこれが良いと聞いて、いろんな情報に振り回されて、ますます悪化させていく、どうして良いか分からず途方にくれる……。これが敏感肌の人がハマりやすいパターンです。
理由・きっかけは様々ですが、肌のバリア能が低下して、いろんな刺激やダメージに過剰に反応するようになったのが敏感肌の全てです。
このような肌が使う化粧品には鉄則があります。
「肌に浸透しにくい」化粧品で肌を守るのを、敏感肌ケアのスタートにすることです。ここを間違うと、敏感肌から脱出できません。
サッポーの「敏感肌脱出プログラム」で最初の一歩を踏み出しましょう。間違いのないスタートが大切です。
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