吸うのは皮脂だけ?あぶらとり紙は、知れば知るほど奥が深い!

あぶらとり紙のイメージ画像

お昼や夕方に、肌にべたつきやテカリを感じたら、ポーチから取り出し、さっと使える「あぶらとり紙」はとても便利なアイテムです。

手早く化粧直しができるので、手放せない女性も多いのではないでしょうか。

でも一歩使い方を間違えると、却ってべたつく肌、テカる肌を助長している可能性があります。

正しい知識と使い方を知って、上手に活用していきましょう。

あぶらとり紙の歴史は古く、江戸時代からと言われています。

水滴大の金(1g)を叩いて延ばすと、1メートル四方まで広げることができます。これが私たちの知る金箔です。

この金箔を作る最後の行程で、何度も金を挟んで打つのに、特別な和紙(ふるや紙・箔打ち紙)が使用されました。

これを再利用したのが、あぶらとり紙の始まりです。京都の舞妓さん達が化粧直しに最適なことを発見したのです。

繰り返し打たれた和紙の繊維には無数の隙間ができ、汗や皮脂を吸い取る能力が高くなっています。

現在は、この製法(金箔打紙製法)に基づいて作られたものが、石川県箔商工業協同組合により工芸品として販売されています。吸収力が高く、肌触りも良いので、他のあぶらとり紙とは一線を画すそうです。

サッポーのあぶらとり紙もこの金箔打紙製法によるものです。吸収力バツグンで肌に優しく、愛用者からは評価の高い製品となっています。

あぶらとり紙と肌の関係を知ろう

あぶらとり紙が吸うのは、皮脂か?

あぶらとり紙という名称から、肌上の皮脂を取るものというイメージが一人歩きをしています。

しかし、実際のべたつきやテカリの正体は「汗」です。皮脂だけなら、べたついたり、テカったりしません。

99%以上の汗と1%未満の皮脂が肌上で混ざることによって、乾きにくくなり、べたつきやテカリとして現れているものです。

なので、実際にあぶらとり紙が吸っているのは、皮脂よりも汗の方が圧倒的に多いのですね。

あぶらとり紙を必要とするのは、どんな肌?

全ての人があぶらとり紙を必要としているわけではありません。使わずに済めば、それでいいはずです。

肌の脂っぽさに悩む女性のイメージ

過度にべたついたり、テカっている……この原因を一言でいうと、肌が未成熟な状態だからです。

一つ一つの細胞が育たないまま角質の層を作り、肌を覆うようになる……このようなターンオーバーが繰り返されると、肌のバリアーが弱くなり、汗や皮脂を活発化させて自らを守ろうとします。

なので、ターンオーバーが正常化すれば、汗や皮脂が落ち着き、あぶらとり紙不要の肌になります。でも今日明日で、すぐに実現できるようなものではありません。

べたつきやテカりを一時的でよいから解消したい、浮いてしまった化粧を手軽に直ししたい……そんな時の便利アイテムとして、一冊持っておくといい、これがあぶらとり紙の位置づけです。

汗や皮脂の関係、べたつきやテカリの原因について、さらしく詳しく知りたい方は、こちらの美肌塾を参考にして下さい。

参考:「肌のテカリ……原因は皮脂!という思い込み

あぶらとり紙にまつわる噂(?)

「あぶらとり紙の間違った使い方で皮脂を取り過ぎると、皮脂がさらに活発化する」

世間では、このように言われていますが、真相はどうなのでしょうか。

確かに、べたつきが気になって、何枚も使用したり、擦ったり、ぎゅっと押し当てたり……などしていたら、汗や皮脂を取り過ぎる傾向が出てくるのは間違いではありません。

でも、それよりも心配なのは、度重なる圧迫と摩擦で角質層を傷つけていることです。

べたつきが続くと、肌は汗で湿り、ふやけています。ちょっとした力が加わるだけで、角質はモロモロと崩れやすい状態にあります。

こんな時に、薄くて柔らかいとは言え、肌よりも硬い繊維と強く接触すると、当然肌は傷つきます。角質は剥がれ易くなり、その結果、バリア能の弱い角質層となります。汗や皮脂はさらに活発化します。

「乾燥肌があぶらとり紙を使うと、さらに乾燥する」

乾燥肌は脂性肌同様、角質が未成熟なために、乾きやすくなっています。

乾燥肌であぶらとり紙使う人はあまりいないかもしれませんが、べたつきを感じたときは活用しましょう。

乾いた肌は汗を吸いやすく、溜まりやすくもなっているので、余分な汗をあぶらとり紙で適切に吸えば、化粧の崩れやすい状態が緩和されます。

汗ばんだ肌にタオルやハンカチを当てるのと同じことで、不適切な圧迫や摩擦がなければ、あぶらとり紙の使用が直接、乾燥ダメージに繋がることはありません。

あぶらとり紙の正しい使い方と、もっと肌に良い化粧直し方法

べたつきが気になる部位に、そっとあてがったら、あぶらとり紙が汗や皮脂を吸うのをじっと待つ……これが正しい使い方の基本です。あぶらとり紙の上から指で押さえるのはいけません。

使用頻度は同じ部位につき、一日1~2回程度で済ませましょう。正しい使用方法を守れるなら、頻度はもう少し多くても大丈夫です。

その後の化粧直しは、ファンデーション(UVケア)だけでも良いのですが、余裕があれば、化粧水や乳液・クリームをつけると、保湿力、乾燥からの保護力が復活するのでおすすめです。

もっと肌に優しい化粧直しを紹介

時間も環境も許される場合に可能な方法ですが、肌にとって最善の化粧直しは、顔を洗い、一旦化粧を落とし、スキンケアと化粧をし直すことです。

洗顔からの化粧直しが理想です

その際は、洗浄剤を配合していないクレンジングを使用するのが鉄則です。それは、洗い過ぎを防ぐためです。

ちなみに、サッポーのクレンジングクリームも洗浄力のないタイプです。クレンジングに洗浄力がなくても、肌を優しくクルクルし、ざっと湯水で流せば、肌も気分もすっきりします。

時間がある時は、クレンジングで一から!ない時は、あぶらとり紙でさっと!というスタイルがいいですね。

いかがでしたか。
今回はあぶらとり紙をテーマに解説しました。

普段、何気なく使っているものですが、その背景や肌の状態を知ることで、ワンランク上のケアになります。

今日のサッポー美肌塾まとめ

  • あぶらとり紙は、吸収力の良い金箔打紙製法のものを
  • 強い圧迫と摩擦は避けて、あてがうだけ
黒板に注目!

編集後記

私は昔から、あぶらとり紙をあまり利用しないのですが、使っている人に聞けば、製品によって全然使い勝手が違うようです。

友人にも「さっぽーのあぶらとり紙」をプレゼントしてみます!

「サッポー美肌塾」第230号


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