シミは、本当に消えるの?

シミ・イメージ画像

目立つシミ、余り目立たないシミ、いつの間にか出来てしまったシミの姿は人それぞれですが、どのようなシミも、なくなって欲しいと願う存在なのは共通のようです。近年の美白ブームが追い打ちをかけているのでしょうか?
シミ解消に取組んで、間違ったケアに陥り、逆にシミのできやすい肌になってしまった‥などはよく聞く話です。思うように成果が出ないのもシミの特徴です。

医学的には本来の意味でシミを無くす方法はまだ開発・確立されていません。もちろん化粧品においても同じです。だからでしょう、一時的にシミを薄くしたり、一時的にシミを薄くしたり見えなくする美容医療、医薬品、化粧品等々が広く知られるようになりました。
いずれかの方法で懸命に取り組み、一度は良くなっているかに見えたシミが、また再発するものですから、途中で挫折するのが定番になっているわけです。一度できたシミの解消は、スキンケアにおける永遠の課題のように見えます。

肌がその気になればシミは消える!?

シミが消える人はたくさんいます。シミができる要因・原因は様々ですが、シミそのものを作り続けているのは肌自身であり、シミ作りを止めるのも肌自身であることは変わりません。肌だけはシミを無くす方法を知っているのです。
最初に結論を言いますが、シミ改善にもっとも大切なことは、肌の健康を作ることです。これがベースになければいけません。その上で肌の健康を害さない範囲で、紫外線対策やシミ対策に良いと言うことを実行していくことになります。

しかし、紫外線対策やシミによいといわれる対策の中には、このベースとなる肌の健康維持・促進を忘れたものがたくさんあります。これではシミ対策どころか、シミが増えても不思議ではないと言えるものもあります。
これではシミ対策にならないのでは?と尋ねると、「シミが(一時的でも)薄くなることを期待しているもので、シミが消えてなくなるものではないが、シミ対策には違いない」…というわけです。

さあ、今なさっているシミ対策をもう一度見直してみましょう。
サッポーでは肌の健康状態を維持・促進する方法として、“肌が育つケア”を提唱しています。多くの方がシミを解消されています。

シミの原因と形成メカニズム

シミの原因でもっとも多いのは、紫外線です。肌への強い破壊力を持つダメージです。次に多いのがストレスなどからホルモンバランスを崩しているときに紫外線ダメージなどが引き金となって現れたシミ(肝斑)です。他に、ニキビなどの炎症が引き金になるシミもあります。

シミを根本的に解消する治療法も、医薬品も、化粧品もないといいましたが、現象としてのシミは解明が進んでいます。

肝斑以外のシミは紫外線等のダメージの繰り返しにより、表皮下層のメラニンを作るメラノサイトという細胞(の遺伝子)が損傷し、毎日メラニン色素を大量生産するようになってしまった部分です。そして、なぜかそのメラニンの大量生産が止まらなくなっているのです。

シミのない健康な部位の肌は、毎日適当な量のメラニンを生産していて、私達それぞれの肌色を作り続けています。

このようなメラノサイトの異常を現代医学ではどうすることも出来できないのですが、肌の良い状態を維持することで、ある日突然メラノサイトが正常化し、メラニン生産量も正常化することが知られています。

肝斑(かんぱん)

ホルモンバランスの崩れが関係している肝斑は顔の左右対称に出来るのが特徴です。紫外線をよく受ける部分に出来ていますが、紫外線等のダメージが直接メラノサイトに作用してできたものではなく、背景として、ホルモンバランスの変化や、精神的・肉体的不調による神経刺激がメラノサイトを活発化させているという背景があります。それにプラスして紫外線ダメージが重なると簡単に作られてしまう…といったシミです。

従って根本的な解決は、肉体的・精神的不調を取り除く、ホルモンバランスの安定した状態を作り維持する…ということが基本になります。もちろん並行して通常言われる紫外線に注意する…などは他のシミと同じです。このようにして、肌そのものがメラニンを大量生産する必要性を無くしてあげることが根本的な解決となります。

こんな「シミ対策」には、注意!

シミを薄く見せる方法として様々な対策が執られますが、いずれもシミ解消に繋がる根本的な解決を促すものではありません。このような対策をシミ解消策と勘違いする中に多くの悲喜劇が生じています。

美白剤・美白成分

よく知られるのが美白成分を使用した医薬部外品(薬用化粧品)です。これらはシミの改善・解消とは無縁のものです。たぶん案内にも、そのようなことは一切書かれてないはずです。

ただし、色を白くする効果として、シミの部分も少し薄くなるようなことが書かれていたりします。しかしこれは、使用している間はシミの薄い状態を作ることが出来るという意味で、けっして、シミの改善・解消につながるようなものではありません。

大量生産が続くメラニン色素を次々と還元漂白したり、メラノサイトの活動を阻害することで、黒いメラニンの存在数を減少させ、ある程度の白さの実現を期待するものですが、けっしてシミ解消に向けた改善効果があるわけではありません。

「皮膚科にかかるシミ患者の40%近くが、美白成分ないしは紫外線吸収剤による接触性皮膚炎が原因と推定される」との報告があります。美白成分はバリアー層である角質層を通り抜け、メラニン色素が作られ分布している生きた表皮細胞組織内にその成分を導入しないと効果を発揮しません。生体組織に異物を導入するのですから接触性皮膚炎を起こしていても不思議ではないわけです。

ちょっと皮むけがみられたり、一瞬痒みを覚える程度の気づかない程度の炎症だから、続けて使用してしまうのがもっとも大きな原因のようです。

レーザーでシミは解消するか?

レーザーによるしみ取りは、生産されたメラニン色素の破壊を一気に行うため、短期間でシミは消えますが、メラノサイトのメラニン大量生産の仕組みを破壊するわけではないので、メラニンの大量生産が続く限り、いずれまた元のシミが現れてくるようになっています。

サッポーのシミ解消策

このようにやっかいなシミですが、実は、一年間、本気で取り組めば、多くのシミが消えていきます!でもそれが難しいのです。「本気で取り組む」というのがなかなか難しいのです。つい「この程度なら、まぁいいか!」となりがちだからです。

徹底して取り組む強い決意と正しい認識のもと、肌の育つ環境が確保され続けると、肌の健康を維持したまま、シミを消すことが可能です!肌自身がシミを必要としなくなるからです。

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